最寄駅の近くに、粋な居酒屋がある。
自家製の燻製やそれを使った料理、よく味のしみたおでん、そして普通の「ごはん」とメニューに書かれて何気なく出てくる釜炊きの本格ごはん。どれをとっても絶品の料理ばかり。壁掛けの棚には、日本中から集まった自慢の銘酒が所狭しと並ぶ。
数時間たっても客はほとんど入れ替わらず、仲間と飲みにきた人々が料理や酒を少しずつ注文して、ゆっくりと、贅沢に疲れを癒す。そこらの安っぽい居酒屋とは違い、客もグルメばかりなせいか。大声を張り上げて騒ぐ野暮ったい酔っ払いはいない。
そんな中料理をガンガン注文しまくってうめーなコレうめーなコレと食い続けた挙句に酒は一切注文せずウーロン茶を10回近くお代わりする俺とその家族。マスター、客との語らい一切無し。俺らのために料理を作り続ける。
まさに外道!