[オリジナル漫画] 短編 「過疎の星」24P

こちらの漫画は2010年秋くらいの四季賞に応募して落ちたものです。
あんまりSFとか(というか小説を)読まないんですけど、SF的な空想をするのは好きなので
今回は自分が考えた人類の未来をテーマにしてみました。
短編漫画つくりすぎ


短編漫画つくりすぎ
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※altタグが「つくりすぎ」になってるのは
タイトルを「過疎の星」と「つくりすぎ」でどっちにするか迷って
結局過疎の星にしたのを忘れてつくりすぎと入力してしまったからです。
あとがき
みんなが空想上の異性にいれこんで人類が滅亡するような話ですね。
未来、どんどん科学が発達していくと工場は勿論、研究者やビジネスマンのようなホワイトカラーまで「経済」の全てが機械化されると
人類はもはや働く必要が無くなり、生活保護もらって遊ぶだけの存在になるんじゃないかなと思います。
そうなったあと、ロボットが人間に反旗を翻すかというと、それはないんじゃないかとも思います。
だってそんなの人類が嫌だから作らない、作らせないはずですし(この辺は今の富裕層と労働者の関係にも似ています)
ロボットには人間の役に立ちたいという本能しかないので、ただの「道具」にすぎず
「目的」が不在でロボットだけでは存在意義がありません。
反乱があるとすればロボットが望んだのではなく事故かテロみたいなのじゃないかなと思います。
人間の、メシ食いたい、寝たい、セックスしたいとかいう目的(欲求)があってはじめて彼らは必要となるのではないでしょうか。
だから物語の最後は、ロボットが人類を滅ぼして地球の覇権を握るのではなく、ロボットは常に悪気なく人間のためを思うのですが
結果的に人類とそっくりだけど作り物の新人類が人類の代わりとしてロボットにお世話をしてもらい、オリジナルの人類は滅びる
というものにしました。
本編では人類不在でもおかまいなしにモノをつくり続けて廃墟になってるっていう感じですが、もうちょっとこう
人間がいないことでロボットも困ってるみたいな描写をしっかり描いても面白かったかなーと思います。
それにしても全体的に説明ばかりです。SFに慣れてないせいでしょうか。どうも習作としての色合いが強い作品になりました。
で、まあ
これ描き終わってから思いました。
俺ってシリアス漫画向いてなくね…?根がギャグ漫画家なんじゃないの…?と…。
UO FLASHとかアイマスMADとか、いっつもなんですけど
最初ギャグで成功して、シリアスやってコケてっていう
いつものパターンをオリジナル漫画でもやってねえかなと思った次第です。
まあそれは、ギャグ漫画しか描けないと将来ネタ切れに苦しみしまいにはうつ病になって死ぬんじゃないか?という不安もあり
ストーリー能力を鍛えるべくあえてやってた部分もあります。
ただその「訓練」を、習作として描いてた当初の目的を忘れ、なんとなく本番である投稿作品でもやっていたんですね。
勿論俺のシリアス作品を面白いと思ってくださる方もいらっしゃると思いますし
これはこれで良い部分もあるとおもうのですが
俺自身の適正として、シリアスとギャグだったら
どちらかというとギャグのほうが向いてるような気がします。
去年の投稿漫画はずっとシリアスを描いてたんですが
描いてて楽しくないし、アイマス漫画とかレポ漫画描いてる時と違う感じがする。
なんか違和感があるんですよね。なんだろう?とずっと思っていました。
その正体、どうやらそれは
シリアス漫画を描いていたせいだからではないのか…と。
つまり基本シリアスストーリーで、そこにギャグを足している、というのが「作りすぎ」のやり方で
ギャグがメインウェポンになっていないんですな。
この次に描いた作品は、基本プロットはシリアスなものですが、途中で「あ、俺ギャグのほうが向いてるかも」と考え
キャラクターと脚本、肉付けの部分を完全にギャグとして設計しました。
それにプラスして、ストーリー性も持たせてます。
それだとなんか描いてて楽しかったんです。
こないだまで投稿作品を描くのがもう嫌で嫌で仕方なかったのが嘘のようです。
ちなみにその作品は熱出たりギックリ腰になったりで四季賞には間に合わなかったので
イブニングの新人賞に送ったんですが、まだ可否は不明です。受かるといいな~。
で、今後は完全にギャグを前提として、そこにちょっとストーリー性を足そうかな、と思ってます。
そういう前提で構想をねるとアイデアが次々わいてくるんですよねぇ。驚きました。
やっぱりギャグのほうが向いてるのかもしれないです。
しかし、お父さんはLv.シリーズのように無軌道なギャグだけではなく、ストーリー漫画としての性格も付与できるのは
2010年にシリアスばっかり描いてたおかげではないかと考えられますので、昨年の創作活動もかなり収穫があったなと思います。
というわけで、しゃど先生の次回作にご期待ください。
いや、ブログでご期待されなくなる、店で本買わないと読めない日が早くきてほしいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

6件のコメント

  1. 「過疎の星」面白かったです
    自分はしゃどさんの漫画の雰囲気が好きなのでギャグもシリアスもどっちも好きです
    どちらかと聞かれたらギャグのほうが好きですけどそれは笑いのツボが合ってるからじゃないかなーと思います

  2. どもです!
    よく考えたらBUMP以外のシリアスで成功したこと一度もないんですよねぇ
    実績が少なくともギャグほどではないので
    メインに持ってくるにはまだまだ訓練が必要なんじゃないかと思います。

  3. うお、普通に面白いですねコレ。
    短編SF読んでる感じになりました。
    SFの人類が消える結末モノって結構殺伐になりやすいものが多いので結構意外な結末でよかったです。

  4. ありがとうございます!
    あとがきの時点ではすっかり忘れてましたが
    たしか平和的に人類が安楽絶滅するってのもテーマのひとつでしたね
    この漫画のロボットは悪気がないのでw

  5. 平和的ですかね?
    私は読みながら民族浄化を思い出しましたが。
    技術的特異点を超えた旧人類が新人類たるロボットに断種される物語ですよね。
    しかもご丁寧に旧人類に似せた「家畜」が出てくるという底意地の悪さw
    意図せず最終戦争モノになってしまっていると思います。

  6. コメントありがとうございます!
    ストーリーは結局のところご指摘の通りですが
    あくまでロボに敵意や支配欲は無く
    結果的にこうなる、というお話のつもりで書きました。
    新しい形の人類滅亡は無いかな、というのがテーマです。
    また新人類は家畜のようですが、ロボットは新人類がいないと
    右往左往するばかりで失業します。
    ロボは新人類を飼っているのではなく
    お仕えしている、というのが俺のイメージです。
    籠の鳥の皇族と宮内庁みたいな関係かな?
    最後の地球は新人類にとって
    いわばエデンの園みたいな感じですけど
    それに疑問を持って脱出を図るやつが
    現れても面白いかもしれないですね~。
    ただ、これ描いてたとき、あーもー人類滅べばいいな
    みたいな気分で描いていたので
    そういうのが幾分にじみ出てるとは思いますw

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