友達グループってあるじゃないですか?
その構成メンバーって、まあだいたい普通は
4人くらいまでだと思うんですけど、なぜでしょうか?
5人パーティになると3:2で分裂したりするんですよね。
あとは、友だちの総人数として、100人作っても、結局ちゃんと付き合えるのは
多方面あわせても、両手の指で数えられる程度だったり。
僕はその原因として、ある仮説を立てました。
人間の精神には
「友だちスロット」
っていうのがあって、それが有限なんじゃないかと。
友だちスロット理論です。
人間は、一人だと寂しい。
しかし、おそらく友だちは3人くらいで
もうお腹いっぱいになって、それ以上いらなくなる。
このスロット、常人は3くらいまでで
同時に付き合える人数に限りがあるんじゃないかな、と思うんですよ。
リア友繋がり、ネット繋がりとか、ジャンルをまたげば多少増えますけどね。
同じテーブルを和気あいあいと囲めるのは、通常4人程度まで。
グループスロットが3、全体ストックが10ってところでしょうか?
このスロットに限りがある結果
新しい友だちができたら、古い友だちは
どうでもいい人から順番に疎遠になっていったりするわけです。
転校生って、普通のクラス替えと比較して
友だち作るの大変じゃないですか?
それは、既にみんなのスロットが埋まっているからなのです。
逆に、クラスのはみ出し者みたいな
友だちできづらいはずの人たちが集まってるグループってありますよね。
例えばちびまる子ちゃんの藤木と永沢みたいな
なんか人格面とかに問題があって貰い手がなかった友だち難民が
どういうわけか、売れ残り同士で、そこそこ上手くやっている。
これは、彼らの友だちスロットが「空っぽ」であり
友情に飢えているから、不味い飯でも美味しく頂けているのだと考えられます。
ということは、自分のぼっち度を測りたかったら、自分の友達の社会的地位を考察してみると、客観的な水準がわかるかもしれないですね。
さて、
友だちスロットを無視して、6人、8人の大グループを作ったらどうなるでしょうか?
だいたい、リーダー格の人と、サブリーダー、サブサブリーダーくらいの
支配階級が主導的に話題をリードして、残りの平民は聞き手に回ってて
おまけに一人くらい「いじられキャラ」とか言って
イジメられ役の奴隷に落とされてやしないでしょうか?
それはやっぱり、友だちスロットは3までなので
リーダーたち3人は友だちですが、残りは「取り巻き」なんですよ。
友達グループは支配階級の3人だけで、あとは一種の「ゲスト」なんですよね。
僕の考えですが、友だちグループは4人パーティくらいまでが一番楽しい。
それ以上はどうしてもグループ内で力関係ができたり
読む空気が重くなり、同調圧力も強まり、自己主張しづらくなるので
つまらなくなりがちだな、と思います。
また、以上の理論を踏まえた上での、飛躍的な逆説なんですか
例えばみつどもえの関係で仲が悪い3人を、社会から隔離して
火星探査にでも送り出せば、友だちスロットが枯渇した3人は
意外と仲良くやっていけたりするんでしょうかね?
みつどもえだった3人が協力するうち仲良くなって行ったら
イイハナシダナーって感じですけど
任務が終わってもっとマシな友だちできて
また仲悪くなったら、虚しい話です。
「他に友達がいない」で団結した人々が
友だちを得てバラバラになる、というお話は
「共通の敵」を倒すべく団結した人々が
敵を失ってバラバラになる、というのと
どこか似ています。
面白い考察ですね。俺も色々考えさせられました。
「トモダチのトモダチもトモダチ」といった感じで、つるんでいる者同士って大体同じ人間でグループが形成されていると思うのですが、
ここで言う「友達スロット」の上限は人によって多寡があって、その差のせいで(まだ埋まっていない人はなんとも思わないけど、既に埋まっている人にとっては新たな人員が邪魔に感じたり)同じグループ内でも軋轢が生じたりする事があるのかなと思います。
また、これはしゃどさんもよくご存知だとは思いますが、人は何かと理由を付けたがるモノです。
その性質は「売れ残り」同士がスロットを満たす為になんとか相手の良い所を探そうとしたり、
スロットから溢れた人間を排斥する事に大義名分を必要とする現象に繋がるのではないかと愚考します。
最後に、友達スロットとは別に「知り合いスロット」というのも存在していて、一般的にコミュ能力が高いと言われる人はその上限が高く、
さらにはその「知り合い」を「トモダチ」に見せるのが上手い人の事ではと思うのですがいかがでしょう。
長乱文失礼いたしました。
nanashiさんの見解も面白いです!
「理由付け」のくだりは、大変よくわかります(笑)
ただの愚痴になるので俺の経験談はさておきとして…
人間ってのはまず最初に無意識の感情があって
それと向き合いながら理性を納得させるための
理由の落とし所を探すのかもしれないですね。
そして、
「知り合いスロット」は目からうろこのお話でした。
人付き合いが上手い人って、確かにそんな感じです!
無理して友だち抱え込むのではなく、
知り合い以上友達未満を維持するのが上手いんですね。
お陰様でかなり理解が深まりました。
このコラムを書いてみてよかった。
余談ですが…
このコラムが、主人公が思い悩む漫画の前半部分だとしたら
nanashiさんの考えをある種の回答編として、漫画にしたら面白そう。
コミュ症の主人公が、誰かに
コミュ力の高い人になるためのヒントをもらって成長する
みたいな。
とはいえ、漫画だったら良いですが
現実の俺に上手く実践できるかどうかはわかりません…
コミュ症ですので(笑)
いやはや、有意義なコメントをありがとうございました。
こんな拙い意見が少しでもしゃどさんへの刺激になったのなら幸いです。
こちらこそ、楽しい考察の時間をありがとうございました。
こういう話をするの、結構好きなので。
漫画化、面白そうですね。
理論立てて進むリアル路線もいいですし、視覚的に各スロットが見えるようになるようなSFチックな内容などいくらでも料理出来そうです。
感情論で目を逸らしがちな部分を風刺するしゃどさんの作風にも合っているとも思うので、
いつか日の目を見る事を陰ながら期待しています。