[オリジナル短編漫画] けだものジュディス(34P)

(オリジナル短編漫画) けだものジュディス (34P) by SYADO on pixiv


オリジナルのおねショタ人狼ファンタジー漫画です。
エログロ注意。2013年8月頃制作。
今回は下書き兼ネームを一週間というスピードでできて
8月中旬には完成するかと思ったんですが、背景に森が多く
ペン入れ・仕上げに手間取りました。
ウェブ拍手レスのコーナー
別の方がされていた「何時頃プロになれそうですか?」の質問から派生した疑問なんですけどプロになると言う目標に対してご自身で何か期限は設定されているのですか?
特にありません。
僕は漫画が描きたいだけなので別に一生アマチュアでもいいくらいです。
どうせ描くなら良い物を、良い物を描けばプロになれる。
というわけでプロを目指したりはしています。
ふと気になったのですが、Twitterの自己紹介、日記帳だといいつつ何でまた公開設定にしているのでしょうか? 前にそれで酷い目にあったとのことですが、ならばなぜ非公開にしないのだろう、と不思議に思いました。あ、でも非公開にされるとしゃどさんの面白い映画評見れなくなるのでそのままでお願いしますね!(笑
「日記」というのはウェブサイトにおける個人日記を意味します。自分のサイトでは好きなことを書かせてもらうという事です。読みたい人が読み、読みたくない人は読まないでください。
僕はツイッターからSNSとしての属性を切り離し、ミニブログとして割り切りました。相互フォロアーを増やしてTLを作って馴れ合いをやると楽しいですが、空気を読んだり同調圧力をかけられたり、従わないと嫌がらせされたりして窮屈でもあります。僕はどちらかというと自分の考えを自由に述べられる環境のほうが好きなのでキャラを作る必要があるような馴れ合い要素は捨てました。自然に親しくなった人との交流はしています。
また、同人誌即売会の文化においては異物を探しだして集団で嫌がらせする事もあるようですが、一般的なインターネットにおいて個人の主義主張は人の勝手であり、犯罪自慢でも無い限りは、そこに圧力をかけるような勢力は「荒らし」などと呼ばれます。管理人である僕に対して何か迷惑をかける人がいればアクセス禁止やブロックによって厳正に対処するだけです。しかしアク禁はどうしても巻き添えが発生するので、当サイトでは昔から最後の手段としています。
ところで、どうやら即売会で僕に目をつけた人の中には、いまだツイッターを非公開リストで監視したりウェブ拍手で他人のふりをして接触してくる人が居ます。そのような行為を遠ざけるために鍵をかける必要性はあるかもしれませんが、その人は数々の技術的痕跡や情況証拠を残しているので正体はわかっていますし、今のところ具体的な嫌がらせはされていません。
もし今後その人が過激な問題行動にでれば、アクセスブロックや、わりとちゃんとした立場のあるサークル主の人なので、直接メールで辞めるようお願いしたり、それでもダメなら名指しでの告発のようなもので対処可能であると考えています。まあ僕はそのようなことに時間を割きたくないので穏やかにお引取り願いたいです。でもいい加減にしろって思ったらやる時はやります。
ジュリエッタは本編と未公開版の間くらいのラストにするのが良いと思いました。ジュリエッタが心を持つくだりまでは良かっただけに一方的に博士を殺して終わりというのはちょっと惜しい気がします。
感想ありがとうございます!意外性のある事をしてやろうと思ってぶち壊しになるようなEDを考えて現在の形にしたような気もしますが、自分でもちょっと気になってました。
また、同じような意見と改善案を知人からpixivメッセージでも頂きまして、ラストはもう少し改変の余地があるな、と思ってます。ジュリエッタ2が実は博士の事が少し好きそうで、殺すとき涙を流す…(この場合、「ジュリエッタが残ってるのかも」はセリフで説明はしない。芝居で表現する)とか。漫画賞に送るバージョンはたぶんそのように改変します。
トップ絵の点字ブロックを枕にしてる女の子、ずっと脇腹のところに犬が寄り添ってると思ってたけど、これカバンだ!
この子はシュウコちゃんっていう名前で、2月頃にペン入れまで終わらせた短編の主人公なのです。絵はかなり丁寧に描きました。しかしネームからリメイクしたくなってお蔵入りとなり、そのネームも調子乗って3話まで書いたのに、なぜかお蔵入りしています。近いうちにペン入れ版を仕上げて、パラレルワールドのネーム版も全部写植だけでも打ってアップしようと思ってます。
続きを読むで「けだものジュディス」のあとがきです。
なんか今回は結構長くなっちゃいました。


漫画制作って用意した素材を組み立てる作業なんですが、考えるだけ考えて劇中に反映させない設定とかよくありまして、けだものジュディスも裏(ボツ)設定がたくさんあります。
今回はファンタジー作品として開き直って描いてますが、当初の予定では時代と場所を十八世紀のイングランド、産業革命初期に設定して、サムのとうちゃんが鉱山へ出稼ぎに行ってて母親は家の仕事に追われ、淋しいところにジュディスが聖母のごとくサムを寵愛するだとか、開発で森を追われた動物を代表する存在としての人狼ですとか、色々考えていたわけですよ。
そういうのが色々実装されないで現在の形になったのは、尺の都合もあったでしょうが、それ以前に時代考証の困難さからです。日本の時代劇だったら歴史は学校で習いますし、子連れ狼とか読めば農村の風景とかもなんとなくわかるんですが、イングランドの時代劇となると、既存作品はロンドン、それも上流階級の話がほぼ全てであり、服装一つとっても庶民の服というのはググッても全然わからない。建物の建材も、当時の農村経済も、暮らしぶりも、調べても教科書的な断片情報しかなくて、ようわからんかったのです。しかも、リアルな農民の服といえば、なんかピーターパンみたいなタイツだとか、逆に裁縫技術の問題でだるんだるんのだっせえ服とかでてきてやる気がモリモリ失われ…
ほなファンタジーってことにしてまおか、ということで、農民の服装はロードオブザリング風になり、ジュディスはドイツの民族衣装であるディアンドル風のエロい服を着てます。全て僕の趣味ですから描いてて楽しいですし、考証もラクでした。これがリアル路線だったら、ラストシーンの亭主関白な会話だって、男女共同参画が当たり前だった農耕社会でこれはおかしくねーか?などと僕の中の歴史学者が文句を言うんですよ。かといって本格的な時代考証をする能力は彼には無く。ファンタジーにすればそれが全て解決です。これはファンタジー世界の話だ。
キャラクター・ストーリーについて
この漫画は「ジュディス」という悪役が中心になって考えられていて
すごく悪くて危険、しかし魅力的な女であるジュディスがいたからこそ
サムは犯され人狼に、スージーは食べられ、猟師ウィリアムはジュディスを愛していた
という感じになりました。
彼らの運命や役割は全てジュディスを起てるために決定されました。
僕の漫画で、ここまで明確な「悪役」を登場させたのは初めてかもしれません。
僕は社会生活において、問題児であることが多く、気がつくと人から悪者扱いされてるので
(だいたい非常識な僕も悪いんですけど)
フィクションの悪役にも同情的になってしまって、あんまり悪いやつとして描くことができなかったんです。
今回、その辺りを割りきって「ジュディスを救いようのない悪にして殺す」と覚悟をきめてやったのでストーリーが作りやすかったです。
まるでこれは悪役キャラに対するイジメのような気がしてしまって良心の呵責を感じます。
色んな伏線(悪口)でジュディスを悪者へと誘導しましたからね。
こいつが死ねばみんなハッピーだよって。
現実世界で人にやったら完全にイジメです。
しかも、現実世界と違って、作者である僕がジュディスの悪口を言えば本当になるんですよ。
例えば「あいつは嘘つきで、スージーを食うような悪いやつだ」って言えば実際その通りになる。
そしてジュディスはどんどん悪いやつになっていって、世界から孤立して、最後は死ぬしかなくなる。
しかし、この「悪役イジメ」で、作者と読者は一致団結し
ハラハラドキドキ、「危機感」を楽しんで
元凶となる悪役を退治する主人公は英雄になれるのです。
(今回はサムの英雄譚ではありませんが)
わりと面白い話になったと思います。共通の敵を持つ時こそ人類が最も結束する時です。
世の中、「弱いものいじめ」をいじめだと思う人は多くても、「悪いものいじめ」をいじめだと捉える人は少ないです。まあ相手は悪いやつなのだから当然の正義だ、という感じなのです。しかし、悪者の悪事というのは、捏造、誇張されるケースが多々あるわけです。
イジメをやる人は適当な誰かを悪役にして大義名分をでっち上げるのが上手いし、そうやって合法的に(むしろ善い行いとして)暴力を振るうのを楽しみ、取り巻きにも楽しませている。でっち上げられた「危機感」でゲームを支配し、元締めとして達成感と人望を集める。それと同じような事を、ジュディスに対してやった気分でした。
まあ、漫画は作りやすいなと思ったので、今後もこの方法論でやると思います。悪役を元凶として、物語の「危機」、あるいは障害を象徴させ、主人公に打破させるドラマは非常に有効です。形のない危機より人間の形をした危機と戦うほうがわかりやすくて色々盛り上がります。
ちなみに、細かいイベントで一番やりたかったのは「おねショタ」です。
大人のお姉さんが小さい男の子とHなことするっていうジャンルですね。
処女童貞が人狼とセックスしたら人狼になるっていう設定は、おねショタをやるために考えました。
何の意味もなくセックスしたらただのエロ漫画ですからね。
ほかにも、スージーが食材のように扱われる展開は萌えますし、正義の暴力を振るおうとしたサムをジュディスが同類であると説教する(これはカウボーイビバップのビシャスのセリフをもらいました)など…自分の好きなシーンを、変態、中二病関係なく恥ずかしがらずに、思いつくまま全部載せました。結構盛り上がった気がするので今後も欲望に沿ってエピソードを考えようと思います。
まとめ
あとから考えると僕は岩明均先生のヒストリエ的な作品を作りたかったのかもしれません。僕は、この世で一番偉大なる漫画作品を一個だけ選ぶなら、ヒストリエなんですよ。あの作品は考古学的な考証も凝っていて知的探究心が満たされますし、娯楽性があって哲学的なドラマや、たまにグロくて、アクションシーンも素晴らしい。しかし、畏れ多くて自分ではそういう作品はこれまで描いてきませんでした。
しかし今回描いた「けだものジュディス」は、そのような方向性に近いかもしれません。僕が一番やりたかったジャンルですが、何故描いてこなかったのかというと、このようにシリアスな作品の、シリアスさを保つ作り方がわからず、「とりあえず最初はギャグでもやるか」と迂回したっきり、忘れ去っていた方向性でした。
今回、時代考証以外の部分では自分なりにそこそこ納得のいくものが書けたので、これからはこんな感じでがんばってみるのも悪くはないかなと考えています。もちろん、ヒストリエにはかないませんけどね。目標として。
ジュディスに比べたら、前作「心ないジュリエッタ」は過渡期の作品と言えるかもしれません。最近、書きたい作品の方向性が変化して、五本ほど書き溜めたネームがあったのに、それらを放置して、新しくジュディスを描きました。次も描きおろしで時代劇か、変態エロ漫画でもやろうかなと思ってます。ストックされていた作品はあまり清書する気が起きず、宙ぶらりんになっちゃいました。どうしましょうかねえ。練習にはなったんでお蔵入りでもいいんですが、そのうちネームに軽く水彩で色でもつけてアップするかもしれません。
率直なご感想をお待ちしております。

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