(落書き漫画)さすらい天狗道(45P)

(落書き漫画)さすらい天狗道(45P) by しゃど地蔵(SYADO) on pixiv


外道系仏教ヒーロー、テングさんの活躍する時代劇です。単眼娘もでるよ
この作品は結構最近のものですね。まこ姉の直後、7月前半くらいに書いてました。
3月頃からずっとギャグ漫画のネーム描いてて、どうもそれが振るわなかったので
いっぺん思い切ってシリアスに全振りしたろ!って思って書いた企画です。
で、今回も没ったんですけど、まあしょうがないですね。
シリアスというかそれ以前の問題としてテーマがかなり趣味に走っちゃって(笑)
でも、結構技術的には手堅い作りのモノができましたし、習作としてはよかった気がしてます。
この作品でまずいちばん書きたかったのが、
「いじめられている単眼娘がいい子なんだけど無意識に敵を憎んでいて呪いが発現する」
っていう部分です。
過去作・妖護学級ハヴリダのステラっていう単眼娘ちゃんがいたんですが
その子のストーリーをちゃんと書けていないままになっているという後悔があり
このたびほぼ同じキャライメージで舞台設定を変えて作品にしてみました。
主人公のテングさんは結構後付感あります。
最初、「旅の男が単眼娘を救う」くらいのイメージだったところへ
時代劇という背景、天狗というアイデア、さらに仏教哲学などで肉付けしてみました。
天狗道の元ネタ?の密教とか全然知らないですけど、仏教をアレンジして魑魅魍魎退治をこなすキャラ
っていうモチーフで好きなようにやってみました。
仏教を実践するヒーローっていうのは、実はすごいむずかしくて
例えば如来に代わって悪を討つ!!みたいなパニッシャー系ならよくあるんですけども
それは別に仏教じゃなくてもキリスト教とかでもよくて
僕が書きたかった仏教ヒーローは、敵を赦してみんなを幸福にするお釈迦様みたいな
穏やかな性格のキャラが理想だったんですね。
ところが史実のお釈迦様は暴力はもちろん、説法とかもあんまり自分からしないタイプの人なんで
座禅して黙々と一人で考えこんでるだけ…みたいなキャラになってしまいがちでした。
天狗ってことにしてしまえば仏教哲学の概念を盛り込みつつ妖怪退治ができる!というのは結構な発見でした。
あと、男性主人公でこういうヒーローっぽいのは初めてじゃないでしょうか。
テングさんのキャラは他の漫画でも使い回していけそうだな、と思いました。
このように結果は出ませんでしたけど、色々勉強になった一本でした。
没った没ったと落ち込んでいても悲しいので
これからも没ネームをどんどん公開していけたらなーと思います。
しゃど地蔵でした。

3件のコメント

  1. いつも楽しませていただいております。
    今回の作品の感想を書かせていただきます。
    以前も書いたかもしれませんが、女の子のデザインが随分可愛くなったなと思います。線が安定しているといいますか。
    しゃどさんの趣味に走った世界観だなとニヤつきながら読ませていただきましたw
    しかし、今回の話はキャラ紹介・問題遭遇・敵出現・バトル・解決といった各メソッドをただ消化していくような所謂お使いRPGのような印象でした。
    終盤のバトルシーンも盛り上げきれずに終わってしまい残念でした。
    ここで言う盛り上がりとは敵の強さには依存しません。
    当事者(お菊・両親・村人)達にとっての事態の深刻さを読者が共有できるかどうかです。(ロザリタの時も似たような意見をさせていただいた気がします)
    例えば主人公が『山の神』の正体になぜ気付いたのかの描写を入れたり、正体発現のシーンにもっと溜めがあってもよかったかなと。
    人柱にすると告げた場面でお菊の両親のあっさり感にも白けてしまいました。
    村中に恨まれながら(大して恨んでもいませんでしたが)引き延ばしていた訳ですし、主人公に喰ってかかるくらいの必死さは見せて欲しかったです。(あるいは「やっぱり駄目なのか」と絶望しても)
    あとは各場面を単体で考えずに話全体に活かせると読み味が深くなったり、設定が説得力を持つと思います。
    その他細かい意見としては『魔力』ではあまりに無遠慮ですし、世界観を考えたら『妖力』、もっと言えば『神通力』の方が良いのではないかとか
    天狗になったテングに呆れるのは両親だけで、お菊は「すごいなぁ〜」とニコニコするキャラクターもありかなとか
    村の美しさを語るお菊に対して使われた「井の中の蛙」というワードを「されど空の美しさを知る」という続きに繋げたりしたら良いかもとか(後世に追加された辺りも古い因習・神に逆らう展開とマッチします)
    ともあれ、このキャラでの続編も見てみたいです。
    次回作を楽しみにしております。
    長乱文失礼しました。

  2. 感想ありがとうございます!
    いやはやnanashiさんの感想は勉強になるんですが、今回は、いつも以上にためになりました!
    もしかして僕って「話の筋」は考えてるけど、「シーン」を考えてないんじゃないかと思いました。
    (っていつだったか前にも思ってた気がしますが…)
    全体の流れを管理するのは好きだけど、今の1場面を面白くするっていう事を全然がんばってないのではないかと。
    面白い場面ってなんなのかなって考えてみると、キャラの活躍というような気がします。
    「ここでそう動くの、こいつ!?」みたいな。
    キャラをもっと活躍させようって話は、担当さんにもよく言われてます。
    キャラが立つシーンを積み重ねていけば自然と盛り上がるかもしれません。
    そういうところに気をつけて、がんばって色々書いてみます。ありがとうございました!

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