マンガ論 – しゃど地蔵尊 https://syado.muhoho.com 漫画家 しゃど地蔵公式サイト Thu, 21 Jan 2021 14:21:09 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.17 https://syado.muhoho.com/wp-content/uploads/cropped-maoudotL-1-32x32.png マンガ論 – しゃど地蔵尊 https://syado.muhoho.com 32 32 伝説のレベル1勇者2巻発売のお知らせ&作品制作メモ https://syado.muhoho.com/2021/01/19/%e4%bc%9d%e8%aa%ac%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%ef%bc%91%e5%8b%87%e8%80%85%ef%bc%92%e5%b7%bb%e7%99%ba%e5%a3%b2%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%ef%bc%86%e4%bd%9c%e5%93%81%e5%88%b6/ https://syado.muhoho.com/2021/01/19/%e4%bc%9d%e8%aa%ac%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%ef%bc%91%e5%8b%87%e8%80%85%ef%bc%92%e5%b7%bb%e7%99%ba%e5%a3%b2%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%ef%bc%86%e4%bd%9c%e5%93%81%e5%88%b6/#comments Tue, 19 Jan 2021 09:34:30 +0000 https://syado.muhoho.com/?p=7075 詳細はこちら
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伝説のレベル1勇者の2巻が2021年1月19日に発売されます。いやはや、1巻の発売からあっという間…でもないですね。なぜか体感では3年くらいに感じます。ここ半年、3年分くらい原稿してたせいでしょうか?しゃど地蔵の体内時計は原稿の量に連動しているみたいです。

ただ、商業連載ですので、それも2巻が売れなければ3巻分で打ち切りとなります。打ち切りは怖いです…。こんなに怖いんだな打ち切りは…。打ち切りは、ある意味で、死。多分、人生において初めての打ち切りの恐怖は、癌告知とかと同じくらい怖い。い、嫌だ!死にたくない!死にたくないんだ!うわああああ!!!みたいな生存本能を全て原稿に向かう力に変換し、頑張ってまいりました。

正直去年からずっと不安でしたが、優秀なスタッフさん、担当編集者さんのお力添えもあり、作品のクオリティは自分が思っていた以上のペースで上がっていって、前へ進む勇気がもらえました。2巻からは本格的に一流の「プロアシ」レベルのスタッフさんたちに手伝って頂き、報酬も相応の金額をお支払いしておりますので、制作費を賄うために原稿料や印税はプラマイゼロって感じですが、キャラ絵やストーリーが背景(等)に負けないように頑張ろう!という気持ちになり、繊細なタッチを僕のほうが見習ったり、いい刺激を頂いて連載を通じてかけがえのない経験を積むことができています。何やらこれまでになく短期間で漫画が上達したという実感があります。ある意味、新人の連載というものは儲けがでなくても貴重な実戦経験が得られるので、出版社に学費を出してもらって海外留学するようなものですね。ありがたやありがたや。

打ち切られたくないあまり、ここ1年は人生で一番何かを頑張ったんじゃないでしょうか。漫画家志望だった頃の「諦めない」努力とはまた違った大変さでしたが、日々ベストは尽くしているので、もはや結果に関わらず「自分にしては超やれたじゃん」みたいな達成感があり、不安な反面、晴れやかな気分でもあります。もし打ち切りになってしまって次の連載を考えなきゃいけないとしても、続いたとしても、いずれにせよ今日は昨日より熱量のある漫画が書けるようになれている気がします。一生懸命頑張ってみてよかったなぁ。

ところで、1話が出た頃に新連載の新記録とまで言われ編集部を騒がせたと噂のレベル1勇者の人気ですが、今は、となジャンで普通くらいですね。低くはないですが高くもない、中の上といったところでしょうか。単行本が売れてる作品もあるあたりだけど打ち切りラインにも被ってる。たぶん、最初は「なろう系」だと思われてて、そうじゃないのがバレて相応の評価に落ち着いたものかと思われます。同時期に始まったなろう系「転生ゴブリンだけど質問ある?」はずっと変わらぬ人気なので、たぶん伝説のレベル1勇者も、なろう系のギャグ展開をやってたほうが安定した人気が出た。とはいえ、そういう系統の作品が書きたい気持ちがあるかというと正直無いので、好き勝手にジャンプっぽい話をやらせてもらえて幸運だったと思います。普通の少年漫画を描くスキルもそこそこ身につきましたしね。いや、まだ打ち切られてないってば!

それでは2巻、よろしくお願いします。

しゃど地蔵

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メジャー漫画とマイナー漫画の違いについての考察 https://syado.muhoho.com/2020/10/08/%e3%83%a1%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc-%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%bc%e5%aa%92%e4%bd%93%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%bc%e5%b1%95%e9%96%8b%e3%81%ab/ https://syado.muhoho.com/2020/10/08/%e3%83%a1%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc-%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%bc%e5%aa%92%e4%bd%93%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%bc%e5%b1%95%e9%96%8b%e3%81%ab/#respond Thu, 08 Oct 2020 04:03:23 +0000 https://syado.muhoho.com/?p=6979 こんにちは、しゃど地蔵です。今日も元気に漫画について考えます。

メジャーとマイナー

まず、この記事で語る2つの言葉を定義させてください。
「メジャー」と「マイナー」、2つのストーリータイプです。メジャーは少年ジャンプとか、一般人も読むような普通の漫画です。マイナーは若干オタク向けで月刊誌とかWEB媒体とかの漫画に多いやつ。売れてるマイナーもあれば売れてないメジャーもあります。これはストーリーの類型をカテゴライズするための用語であり、作品としての優劣を示すものではありません。

メジャータイプとは?

一言でいうと、ストーリーに「ドラマ」があるタイプ。

ドラマって困難を乗り越えるから面白いわけです。主人公がめちゃくちゃ困難な障害を努力の末に乗り越える感動の物語、それがメジャータイプです。ジャンプ、サンデー、マガジンなどのほとんど全部のストーリー漫画はこのタイプです。

様々な困難を乗り越えることで主人公の魅力は多段ロケットのように加速していき、長期連載の大ヒット作ともなると、クライマックスで光の速度を超えるようなイメージ。

メジャーは難易度が高い。主人公(読者)に苦労を強いる分、クリア時の報酬は相当なものを用意しなければひんしゅくを買います。そのためには高い作劇能力が求められる。

既存の作品と差別化するニッチ戦略的な観点からみても、マイナーで武器となる奇抜な設定は「普通に面白いドラマ」を書く上ではむしろ邪魔なので、メジャーにおける筋書きは正攻法で書かれた似たようなものとなり、過去のヒット作と力比べになる。

高い。難易度が高い。

マイナータイプとは?

このタイプの作品には、ちょっと乱暴な言い方ですが「ドラマ」がありません。メジャー誌の作品でもギャグ漫画などはこちらに入るのかも。ツイッター漫画もここ。

マイナータイプは、メジャーより純粋な娯楽作品といえるかも。主人公は最初から最強だったり、打倒したい敵がいない、乗り越えたい困難がない、目標がないなど、苦しまないのを特徴としていますね。読者をひたすら甘やかし、気持ちよくなってもらうのが大事だと思います。

マイナータイプでもヘルシングとかなろう系作品とか、売れてる面白い作品はいっぱいあります。最初の設定の面白さをカタパルトみたいにしてバーン!と打ち出して、主人公が苦戦することは無いことからドラマがないので加速はしにくいんですが、困難がないおかげで空気抵抗が0なので、読者はストレスを感じない。ずっと滑空し続けるような印象があります。だからワンピースみたいに1億部とか売れるマイナー作品はありませんが、数百万部くらいまでなら行けるし、10万部くらいなら下手なメジャー作品より安定して量産されています。

おそらくマイナーはドラマがないという特性上、ストーリーで特色を出すものではなく、勝負所は「絵」と「設定」になるんだと思います。新しいニッチに食い込む設定を上手い絵で描けば、例えば中途半端な鬼滅の刃の劣化版メジャー作品で正面から勝負するよりも売れるし、作家として必要な才能は「絵が上手い」「コマ割りが上手い」に限定されるわけで、既存のヒット作と対抗できるレベルの作劇が求められるメジャーと比べたら書ける作家の母数も増えるわけです。

なぜオタク向けの作品がマイナー路線が多いのかという謎がありますが、おそらくオタクはストーリーに対して見る目が厳しいので、中途半端なメジャー作品よりドラマを放棄したマイナー作品のほうが読んでて安心するから、とか。あるいは、そもそも耽美な空想の世界に現実逃避する姿勢こそがオタクっぽさだから…とかではないでしょうか。

メジャーは話、マイナーは絵

以上のことから、昔からよく言われている「メジャーは話、マイナーは絵」という感じになるわけですね。漫画家はこの2つを区別して考えないと迷走するかもしれません。漫画家さん/志望者さんは自分の作風がメジャー路線なのかマイナー路線なのか、よく考えてストーリー展開を選び、ひいては媒体を選ぶとよいのではないでしょうか?昔ぼくは某マイナー誌の出張編集部に持ち込みしたら汚い太ったおじさん(私怨)にめちゃくちゃ雑魚扱いされましたが、ヤングジャンプでは将来性を見込まれて人権があったりなどの待遇の差がすごかったです。媒体によって市場価値が異なるんですね。

個人的な話になりますが、最近、自分はどうしても真面目にドラマを考えてしまうし、考えるならマジで既存の大ヒット作品を上回るくらいのドラマ性を考えねば勝負にならんという事に気づき始めました。大変だけどがんばります。

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https://syado.muhoho.com/2020/10/08/%e3%83%a1%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc-%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%bc%e5%aa%92%e4%bd%93%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%bc%e5%b1%95%e9%96%8b%e3%81%ab/feed/ 0
「絵を描く脳」と「話を考える脳」 https://syado.muhoho.com/2020/09/19/%e3%80%8c%e7%b5%b5%e3%82%92%e6%8f%8f%e3%81%8f%e8%84%b3%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%80%8c%e8%a9%b1%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e8%84%b3%e3%80%8d/ https://syado.muhoho.com/2020/09/19/%e3%80%8c%e7%b5%b5%e3%82%92%e6%8f%8f%e3%81%8f%e8%84%b3%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%80%8c%e8%a9%b1%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e8%84%b3%e3%80%8d/#respond Sat, 19 Sep 2020 08:14:22 +0000 https://syado.muhoho.com/?p=6913 こんにちは、しゃど地蔵です。

本日は漫画家にとっての「絵」と「話」について僕が考えている事を述べてみようと思います。

たぶん漫画家というのは2種類おります。

A「絵が描ける漫画家」
B「話が書ける漫画家」

統計をとったわけではないので、僕の感覚的な話なんですけど、例えば上手な絵が描ける人ってpixivとかにはいっぱいいますし、上手なお話を作れる人も小説投稿サイトにはいっぱいいる。なのに「両方そこそこできる」ようなレベルの人って、それぞれの母数に比して少なくないですか?

漫画家というのは結局、両方やらざるを得ないわけですが…僕が知っているプロアマ問わず色んな漫画描きさんを分析してみると、どうやら「絵」が得意な人ほど話を考えるのが苦手らしく「ネームできない」とか言ってて、「話」が得意な人ほど絵が苦手で「描くのしんどい」とか言ってるなというのが僕の経験則です。才能x才能の単なるレア度の掛け算以上に影響があるような気がしてなりません。

どうやらこれには脳の器質的な問題が背景にあるのではないかという風に考えております。

仮説

脳のある部分で、話を考えること、絵を描くことは競合しており、どちらかに秀でた人はどちらかの能力を失うようにできているのではないか。

サヴァン症候群の超リアルな絵を描く子どもに言葉を教えたら絵が描けなくなったという逸話は有名ですよね。そんな感じで、才能のある人間は生まれつき「言語能力」(話を考える力)もしくは「空間把握能力」(絵を描く力)のどちらかを獲得し、もう片方を失っているのではないか、と僕は考えています。

「絵」と「話」は排他的な関係にあるため、漫画が書ける人の数は限られてくる。プロ作家レベルともなればなおさら脳は本来無理なことをしているわけです。

そう、漫画を描く人は、絵か話で苦手分野があることで思い悩まなくてもいいのです。それが医学的に普通なのです。※個人の感想です。科学的な検証はされておりません。

でも、結局どっちもやらなくちゃいけないんですよね…プロの世界には苦手な分野をごまかすテクニックが存在するようです。

苦手分野のごまかしかた

お話系の漫画家さんは、めちゃくちゃおもしろい話を書いてしまうというのが難しいけど一番の突破口ですよね。話が面白かったら絵なんてある程度どうでもよかったりする。読みやすくなるようカメラアングルを決めたりといった能力は話と無理なく両立できるようで、普通に得意な人もいる印象です。あとは、上手いアシスタントを雇って手伝ってもらう。絵にこだわりが薄い分、他人の絵に拒絶反応が少なく有利です。

上手い絵が描ける人は作画専門に回ったり、エロコメ、パニック物やバトル物にしたりして、あまり複雑なストーリーを考えないで済むように工夫しているようです。編集者にストーリー面でブレインになってもらったりしているという話もよく聞きます。そもそもマイナー媒体であれば、重いストーリーは比較的求められていないので、元より活躍の場は多いと思います。

みんな、苦手を克服するためにがんばっているんですね。しかし何より、苦手でも諦めずに最善を尽くし続けるというのが一番大切なのかもしれません。プロはみんな得意分野を伸ばしつつ、弱点を克服する努力をしています。僕も絵が苦手で苦労していますが、このままじゃだめだと思って一生懸命頑張ってたら少しずつ上手くなってきた気がします。こうしてみんな苦手だな~とか思いつつ数をこなしているうちに一人前の漫画家になっていくのではないでしょうか。

水陸両用を求められてしまう漫画家は大変なんだなあと思う今日このごろなのでした。

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伝説のレベル1勇者1巻発売のお知らせ&作品制作メモ https://syado.muhoho.com/2020/06/17/%e4%bc%9d%e8%aa%ac%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%ef%bc%91%e5%8b%87%e8%80%85%ef%bc%91%e5%b7%bb%e7%99%ba%e5%a3%b2%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%ef%bc%86%e4%bd%9c%e5%93%81%e5%88%b6/ https://syado.muhoho.com/2020/06/17/%e4%bc%9d%e8%aa%ac%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%ef%bc%91%e5%8b%87%e8%80%85%ef%bc%91%e5%b7%bb%e7%99%ba%e5%a3%b2%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%ef%bc%86%e4%bd%9c%e5%93%81%e5%88%b6/#comments Wed, 17 Jun 2020 07:32:37 +0000 https://syado.muhoho.com/?p=6877

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伝説のレベル1勇者の1巻が2020年6月19日に発売されます。いや~短期連載スタートで一時は単行本化も危ぶまれていたのでここまでこれて嬉しいです。ていうか初単行本です。百万部とか売れたらどうしよう!?とか色々な妄想が膨らんで、いやそんな上手く行くわけ無いだろと冷静になり、一人で勝手にがっかりしたり右往左往しています。

だけどせめて…そんなバカみたいに売れなくていいから、打ち切られない程度にそこそこの人気が続いて、五体満足元気に成長していく姿をみせてほしい…そんな親心を抱く今日このごろです。

ついでにちょっと個人的な制作メモを。先日、吸血鬼アーカードがクソ強くて楽しいヘルシングのOVAを見ました。それがすごく楽しくて、そういえば自分も10代の頃はこの作品の漫画原作に夢中だったなあ…と思いを馳せ、なぜヘルシングがこんなに楽しいのかいろいろ考えました。平野先生のセリフ回しや絵のセンスがすごいのもありますが、キャラクターとストーリーに注目してみると、アーカードってずーっと不敵に笑っててなんにも苦しまないんですよね。強い敵に苦戦することもないし、他人を傷つける事に罪悪感を覚えることもない。極限までイージーな強キャラ設定によって担保された圧倒的な安心感がヘルシング、ひいては「不敵に笑う最強主人公」系作品の特徴なのではないかと思いました。多感な10代だった頃の僕は、傷つくのが怖くてヘルシングに夢中になっていたのかも…。

そんな僕もいつしか成長していくにつれて、困難を乗り越えることこそ人生の面白さなのだ、と考えるようになりました。王道少年漫画みたいなのがなんだかんだでいいよねっていう普通の考え方です。(もちろんヘルシングも大好きですが)

伝説のレベル1勇者は、ゲームや漫画で現実逃避ばかりしていないで現実と向きあい、レベル1でもがんばって戦うのだ…そのほうが人生はやりがいがあって楽しいはずだ…というような、「脳内レベル99勇者」だった少年期への自己反省をストーリーの出発点としています。しかしようするにこれはオタクに対して説教垂れてるんですな。前からコメント欄で叩きコメも結構あって、なんでなんだろ…真面目に書いてるだけなのにな…って嫌だったんですけど、挑発的なものを書いてたらそりゃ叩かれますね。なんか、理由がよくわかりました。

強敵とがんばって戦う王道的ファンタジーへの原点回帰は、上手く書くのは難しいけど、書ければ読者は感動するはずだし、ヒットしそうですね。ただし、こういうのはちゃんと面白く書かないと読者に徒労感だけが残るから、責任重大です。逆に、チート無双なら失敗しても不快感は残らないから、設定が飽きられるまでそこそこ売れる。それが昨今のなろう系チート無双作品が大量生産される理由なのではないでしょうか?その中でもチート無双の爽快感をヘルシングのように高レベルで書ききった作品は大ヒットしている。

昨今の読者はファンタジーにヘルシング的な楽ちんさ、面白さを期待してるんじゃないかと思います。というか、そもそも、なろう系登場以前に昨今イメージされるような出せば売れるファンタジー漫画市場なんてほとんど無かった。新人漫画家はファンタジーを書きたがるけど、難しいからやめとけというのが定説でした。市場があったとしても、それは少年ジャンプなどの限られた天才漫画家たちにだけ許されているメジャー中のメジャープロフェッショナルの世界だったわけです。

僕が書こうとしている作品はジャンプとか一般少年誌で普通に売れるくらいの力がないと難しい分野なのかもしれません。はたしてしゃど地蔵にそこまでの実力は備わっているのか…!?このお説教が失敗に終わるのか、新しい作品の確立に至るのか、上手くいくかどうかはやってみないとわかりません。当たればでかいような気はしてます。頂いたチャンスをものにするべく、全力でやりきるしかないですね。本作品の方向性にご賛同いただける方は単行本を買ってご支援ください。僕もがんばりますので、応援よろしくお願いします。

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伝説のレベル1勇者制作メモ https://syado.muhoho.com/2020/02/04/%e4%bc%9d%e8%aa%ac%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%ef%bc%91%e5%8b%87%e8%80%85%e5%88%b6%e4%bd%9c%e3%83%a1%e3%83%a2/ https://syado.muhoho.com/2020/02/04/%e4%bc%9d%e8%aa%ac%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%ef%bc%91%e5%8b%87%e8%80%85%e5%88%b6%e4%bd%9c%e3%83%a1%e3%83%a2/#respond Tue, 04 Feb 2020 13:39:18 +0000 https://syado.muhoho.com/?p=6801 おかげさまで伝説のレベル1勇者は連載が続くことになりました。PV数のノルマが達成できないと短期連載で終わるという可能性もあったのですが、なんとここ数年のとなりのヤングジャンプ新連載の初動では1位の成績だそうで、嬉しい限りです。応援ありがとうございます!

原稿が溜まったら週刊連載するという方式で不定期週刊連載?することになったので、2ヶ月くらいは書き溜めになりそうです。連載再開までしばらくお待ち下さい。

さて、5話まで掲載されて伝説のレベル1勇者の企画の全体像が明らかになったことなので、反省会も兼ねて本作がどういう意図をもって設定されたのか、(僕も探り探りなので)解説というか考察する記事を書きました。めっちゃ長くなったんで選ばれし勇者の方、同業者の方か漫画の裏側が気になる人に読んで楽しんでもらえたらいいなと思います。

普通のなろう系ではできない王道ファンタジーをやる

ファンタジーは昨今人気のジャンルです。僕もファンタジーが好きだからやりたかったのですが、なろう系ファンタジーがいっぱいあるので競争が激しくてめちゃくちゃレッドオーシャンです。そこで、競争が激しいなら競争しなければいいじゃないと思いました。ほとんどのなろう系作品には、だいたいチート無双だという傾向があります。小説という読者に負担がかかる媒体な上に、ランキングを生き残るため大勢の読者に読んでもらう必要があり、そのためにはできるだけ読者にストレスを与えないイージーな話にしなきゃいけないため、どうしてもチート無双になっちゃうんですね。

伝説のレベル1勇者はその点、最初から漫画なので、小説や、小説原作のコミカライズほど展開に制限が少なく、勇者が冒頭で挫折を経験したり、弱いなりに徐々に解決方法を模索していくような王道寄りな作りによって差別化が可能でした。なおかつ、きちんとゲームファンタジーなので、なろう系読者にはリーチしています。

この部分は、漫画家がファンタジーを書く場合の強みです。チート無双を避けられるので、web小説スタートのなろう系ファンタジーと比べてはるかに競争相手が少ない海で戦えるのです。

ジャンプ漫画はドラクエの源流

日本のファンタジーの方向性を決定づけたドラゴンクエストの企画は週刊少年ジャンプから始まりました。世界一強くて心優しい勇者が邪悪な魔王を倒すというストーリーは、ようするに少年ジャンプなのです。ドラクエもいわばジャンプ漫画である以上、漫画でドラクエを表現したいなら、普通にジャンプっぽいのを書けばいいということです。伝説のレベル1勇者は「少年ジャンプ」から派生した「ヤングジャンプ」でやっているわけなのですが、大人向けになってもジャンプはジャンプなので、編集者や作家のスキルを無理なく活かせるのではないでしょうか。

レベル1である

主人公が弱いと超えるべき強敵が書きやすいですし、長い目で見ると美味しいというのもありますが、戦略的にはワンパンマンの逆張りです。となりのヤングジャンプで連載されていてウェブ漫画の金字塔になっているワンパンマンは2000万部も売れてて、となジャン読者の99%はワンパンマン読者です。それなら全てをワンパンするサイタマと逆に「弱い主人公」でバトル漫画やったら膨大な読者層に箸休め的な需要があるものと予想しました。しかも、聖剣でワンパンっていう部分は同じなので、主人公の属性は真逆でも、「誰も倒せない強敵をワンパンで倒す主人公」という立ち位置は似ています。伝説のレベル1勇者はワンパンマンの二軒目はしご客を狙いまくっています。

ワンパンマンはなろう系か?

ワンパンマンはなろう系小説と同時代にweb漫画投稿サイト「新都社」の読者ランキングから生まれた作品であり、なろう系作品と似たような環境で進化した種なんですよね。チート無双を面白く書くという意味で、最も成功したなろう系という考え方もできるのではないかと思います。だとすれば、なろう系とは読者層が被っていると思われ、となジャンでなろう系読者を想定したようなファンタジーをやるのはアリなんじゃないかと思った要因の一つです。

伝説の勇者さま

ファンタジー漫画家さんは「弱い主人公」を描いたらなろう系と競合しなくて有利なのですが、弱い主人公って、弱いんだったら何もしなくていいよっていう問題がつきまといます。強くなって有名になりたいってのは主人公の勝手な欲望だから、弱いくせに無理してヒーロー活動をすることに正当性がない。その点を本作は「伝説の勇者だから主人公が戦うしかない」という設定にして解決しました。ヒーローアカデミアでも無能力者のデクがオールマイトから特別な能力を受け継ぐところから始まっていますよね。弱い主人公は責任感を空回りさせない工夫が必要です。

勇者と魔王

ファンタジー漫画の主人公は、どんなキャラでも全員「勇者」だと思うんですよね。ガッツも悟空も肩書が勇者じゃなくてもやっていることは勇者ですし、たまにスローライフ系なんかもありますが、いつのまにか冒険し始めたりして話が進むうちに結局勇者と似てくる。ハリーポッターでさえ魔法の勉強してるうちに勇者みたいになりました。おなじように、悪役は色々いても本質的に「魔王」だと思います。

ファンタジーの利点である叙事詩的な壮大さを突き詰めると世界の命運を賭けたバトル展開になっていきますし、主人公の強さや正しさ、敵の強さや悪さを大げさに誇張していくと、なんだかんだ「勇者と魔王」という感じになってくる。だったら最初から勇者と魔王がいいよね、というのが出発点としてあり、勇者と魔王のファンタジーというテーマでここ数年読み切りを書いていました。勇者と魔王こそ、最もファンタジーらしいファンタジーが描けるのです。

レベル1魔王

よくあるエルフの魔法使いを極限まで強化すると女魔王ですよね。それにバトル漫画の仲間キャラって、だいたいピッコロとかベジータとか倒した強敵じゃないですか。だったら魔王が仲間になったら一番面白いじゃん!って思って勇者の仲間は魔王にしました。ただしレベル99勇者と魔王が組んでても倒す敵がいないのでギャグ漫画しかできません。ピッコロ大魔王が仲間になる前後のドラゴンボールのようにサイヤ人みたいな「外敵」を呼び寄せる手もありますが、それをやると勇者と魔王を頂点とするファンタジーという枠組みが壊れてしまいます。そこでレベル1です。お互いレベル1なので力を合わせる必要があるし、なんだかんだ世界一優秀な二人ですから、どんなピンチも切り抜けられるはずです。しかも、勇者は弱みがあって魔王に逆らえないということに気づいてネーム直してるうちに魔王がどんどん高圧的になっていき、しかしその一方で魔王も勇者に依存しているという、姉さん女房的な面白いキャラができました。

神官ミコ

最初に魔王がいたので、ミコはどちらかというと引き立て役として生まれました。魔王は悪女であるべきなのに、旦那を尻に敷いて終わりじゃ、物足りないですよね。ミコみたいな清純派の彼女がいるのにグイグイ勇者を誘惑する立場にしたほうが魔王らしさが引き立ちます。でも一応、ミコをメインヒロインのつもりで書いてます。魔王はサブヒロインのくせに立場をわきまえないファム・ファタル。

ミコは魔王ほど知能が高くないけど感受性が高く、心優しいので勇者を精神的に支えます。でもやっぱ伝説の勇者&魔王と並べるとキャラとして弱いので、これからも強化案を考えてあげないといけないですね。まあ今のままでも不可欠なポジションではあります。勇者とミコが真面目にジュブナイルしてるところを魔王がちゃちゃ入れるのは面白いですから。

人間関係はエヴァ

エヴァンゲリオンはロボットアニメですが、実はよく見るとドラクエなんですよね。

少年が聖剣を抜き、勇者になる→エヴァのパイロットに任命されるシンジ
勇者が負けると世界が滅ぶ→サードインパクト
神話的なファンタジー→人類補完計画

庵野監督がドラクエを意識していたかどうかは定かではありませんが、勇者伝説もエヴァも、キリスト教という宗教神話を元にしているわけですから似るのは当然です。じゃあ逆に勇者伝説でエヴァンゲリオンをやったらいいじゃんって思ったので、魔王(わがまま少女アスカ)ミコ(都合がいい少女レイ)という役割分担でキャラクターを配置しています。勇者くんやシンジくんのようなヘタレなくせに自分をヒーローだと思いこんでる自意識過剰な男の子には、強引に引っ張ってくれる女の子か、意見を全く否定しない女の子がちょうどいいんじゃないかな。

ゴーストスイーパー美神

漫才とバトルの書き方でGS美神にも影響を受けてます。子供の頃好きだった作品が型としてでてきますね~。
横島→勇者
美神→魔王
オキヌちゃん→ミコ
横島がビビリながらバトルしてた連載中期以降がとても好きなのですが、だんだん美神が頼れる女性から、横島に知恵を授けるけどここ一番で弱い存在になっていきましたね。その点を踏まえて美神に相当する魔王は、完全なコーチとして弱くしてあります。

魔法陣グルグル

ドラクエパロディのゲームファンタジーを語る上でこの作品は外せませんね。勇者はニケ、ミコはククリ、魔王はギップルにそれぞれ対応していると思います。魔王よく冒険の道先案内してるしクッサ~!とか言ってるし立ち位置は完全にギップル(笑)

勇者が闇の力に手を出す

勇者が追い詰められると聖剣の力が暴走したりするのもエヴァにヒントを得た設定ですが、この元ネタは原作デビルマンらしいです。弱い主人公が力を求めると暴力に頼る感じになって勝ったのに後悔しちゃうっていう型があるのでしょう。

僕の僕による僕への精神分析になるのですが、勇者がレベル1と弱く、魔王という悪女の力を借りたり、追い詰められて闇の力を使ったり…その全てが原作デビルマンをなぞっているんですよね。果たしてこれは偶然なのか?心理学的な法則性みたいなのがあるんじゃないかという気がしてます。僕の予想では「父性の否定」ですね。父性を否定する作者が描く主人公は弱くなるし力を行使すると忌むべき暴力になってしまう。心のどこかで父性を否定しているから、強い男が普通に格好いいっていう話にはならない。

まとめ

色々書きましたが、伝説のレベル1勇者の最大のウリは、レベル1なのに普通に冒険してるところだと思います。レベル1勇者の作品はたまにありますが、みんなギャグ作品です。実のところ僕自身にもレベル1勇者はギャグキャラクターという先入観があり、担当交代で編集者さんがストーリー漫画のほうが得意そうな方に変わったので仕方なく作風を転換したんですが、結果的に普通に組み立ててたらたどり着けないコンセプトに着地できてよかったと思います。

本作品のバトルシーンは、ゲーム実況動画とかではよくある縛りプレイみたいなものなんですが、レベル1でクリアする配信者さんは本当にかっこいいですよね。まさにゲーマーの中の勇者。レベル99の勇者がチート無双するよりも、本当はレベル1で頑張って強い敵を倒したほうが勇者らしくなる。レベル1勇者は意外と勇者らしい勇者なのです。

などなど、色々無限に語ってしまうくらいここ数年は勇者と魔王について考えていて、この作品を書かせてもらえないと前に進めないと思っていたので、連載が続きそうで本当に嬉しいです。読者の皆様のご期待に少しでも応えられるよう頑張っていこうと思います。

散らかった文章になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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4大少年誌の主人公の性格の違いについて https://syado.muhoho.com/2019/02/20/%ef%bc%94%e5%a4%a7%e5%b0%91%e5%b9%b4%e8%aa%8c%e3%81%ae%e4%b8%bb%e4%ba%ba%e5%85%ac%e3%81%ae%e6%80%a7%e6%a0%bc%e3%81%ae%e9%81%95%e3%81%84%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/ https://syado.muhoho.com/2019/02/20/%ef%bc%94%e5%a4%a7%e5%b0%91%e5%b9%b4%e8%aa%8c%e3%81%ae%e4%b8%bb%e4%ba%ba%e5%85%ac%e3%81%ae%e6%80%a7%e6%a0%bc%e3%81%ae%e9%81%95%e3%81%84%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/#respond Wed, 20 Feb 2019 04:54:26 +0000 https://syado.muhoho.com/?p=6756

本日はジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオンという4大少年誌の主人公の違いについて語りたいと思います。

この4大メジャー誌、それぞれ作風というか主人公の性格が違いますが、一体どういうところから来ているのでしょうか?
僕は、主人公の人間関係の違いから来ているのではないかと思っています。

まず、基本として少年ジャンプ
ジャンプ主人公は、ルフィや悟空がそうであるように、自分が一番偉いです。「世界の中心」に主人公がいて、周りにたくさん魅力的な友達が居ますが、結局のところ主人公には敵いません。ただしジャンプ主人公は自分より格下の友達を見下すことなく、子分たちを愛しています。

少年マガジン
マガジン主人公は、ジャンプと似ています。ただし、自分と同じ実力を持ったライバルを親友として認めるという部分があります。主人公に見せ場をギリギリ譲るとはいえ、リヴァイ兵長みたいな主役に匹敵する友達キャラがいることが多いです。自分が一番だ!っていう楽しさを追求するジャンプに比べると、ちょっと大人びています。

少年サンデー
状況はジャンプと似ていますが、サンデーの主人公は内心周囲を見下しています 笑
コナンくんは少年探偵団をバーローって思ってますし、金色のガッシュ!!の第一話は天才である清麿くんが周囲に妬まれていじめられてしまうところをガッシュが助けてくれるっていうところからスタートしてますね。孤高の天才のカタルシスを追求する紙面といえるのではないでしょうか。

少年チャンピオン
わが道をいくチャンピオン。この雑誌の主人公は他紙とは一線を画しており、他人の評価は気にせず、自分の決めた理想の実現を追求しています。例えば刃牙みたいに。社会からドロップアウトするヤンキーとか殻にこもるオタクの主人公が多いです。

と、いうような違いがあるのではないかと思いました。
たまに、一番売れてるジャンプで通用しなかった漫画家志望がマガジンやサンデーに行く…みたいな話を聞きますが、そうじゃないと僕は思いますね。サンデーで売れる人の感性はサンデー読者に近いし、ジャンプで売れる人はジャンプ読者に近い。例えば、ジャンプが描ける人がサンデーで通用するとは限らないのではないでしょうか?売れてる作家さんはどの雑誌も能力は高いです。

ジャンプが一番売れるのは、純粋無垢な少年の心を描く雑誌だからで、それは人生の出発点として誰もが持っているため、読者が多くなるという感じなのではないかと思います。マガジンの良さは協調を知らない人にはわからないし、サンデーは能力が高すぎて孤立した経験がないとわからない。ジャンプ以外の雑誌は劣っているのではなく、読者層が少ないだけです。

ちなみに、それぞれのヤング~系はどうなるのかというと、主人公の設定がサラリーマンとかにスライドするだけには収まりません。読者は本当は少年誌の主人公のようなキラキラした存在になりたいけど、大人になるにつれて自分はヒーローじゃないと悟っている。そのような挫折感が現れる。例えばヤングジャンプの主人公は、本当はルフィみたいになりたくて頑張ってるけど、なれないから精神病んでる人が多い。病んだジャンプがヤングジャンプなのです!

と、いうような事を以前から考えていました。
読者の方は、この記事が本当なのかどうか、主人公の性格を分類しながら読んでみると面白いかもしれません。
漫画家志望の方は、自分がどんな生き方をしてる主人公を描きたいのかで、投稿先を決めるご参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました~

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https://syado.muhoho.com/2019/02/20/%ef%bc%94%e5%a4%a7%e5%b0%91%e5%b9%b4%e8%aa%8c%e3%81%ae%e4%b8%bb%e4%ba%ba%e5%85%ac%e3%81%ae%e6%80%a7%e6%a0%bc%e3%81%ae%e9%81%95%e3%81%84%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/feed/ 0
なろう系主人公は現代社会の「浄土宗」なのか? https://syado.muhoho.com/2018/12/22/%e3%81%aa%e3%82%8d%e3%81%86%e7%b3%bb%e4%b8%bb%e4%ba%ba%e5%85%ac%e3%81%af%e7%8f%be%e4%bb%a3%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%80%8c%e6%b5%84%e5%9c%9f%e5%ae%97%e3%80%8d%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/ https://syado.muhoho.com/2018/12/22/%e3%81%aa%e3%82%8d%e3%81%86%e7%b3%bb%e4%b8%bb%e4%ba%ba%e5%85%ac%e3%81%af%e7%8f%be%e4%bb%a3%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%80%8c%e6%b5%84%e5%9c%9f%e5%ae%97%e3%80%8d%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/#respond Sat, 22 Dec 2018 08:50:37 +0000 https://syado.muhoho.com/?p=6729 今日は「なろう系」と呼ばれるファンタジー作品によくあるタイプの主人公について考えてみたいと思います。

なろう系主人公って、まあだいたい以下のような特徴があるんですね
1・世界で最強である。修行などは基本的にしない。あまり人生について葛藤もしない。
2・美少女たちにモテまくったりいい思いをしまくる
3・主人公になる方法は、異世界転生などで誰でも簡単になれる。
以上です。

画期的なのは3の「誰でも簡単に」とかの辺りでしょうか。普通の硬派な作品だったら山あり谷ありの人生の艱難辛苦を乗り越えて勇者になっていくところ、なんかの拍子にどんな凡人でもあっさりなれちゃうんですねぇ。ドラクエとかジャンプとかメジャーな少年誌のファンタジー主人公とは、そのへんが決定的に違うところなのかなと思います。

さてですね、しゃど地蔵は仏教哲学とか好きなんですけど、これを考えていて、仏教で言ったら「浄土宗」と似てるなって思いました。

もともとの仏教は、自己啓発セミナーみたいな団体で、当時インドで主流だったバラモン教の神様に頼らず、自分自信の精神を鍛え、世界に対する己の感じ方などを変えて「苦しみ」をなくして幸福になろう…とかそういう感じの宗教で、原始仏教とは「修行」と不可分でした。現在でも上座部仏教(原始仏教に近いやつ)の伝統を受け継ぐタイでは、成人男子は一度出家するのが習わしです。修行してないやつは仏教徒を名乗れません。

でもそんな仏教はハードルが高いというか、一般的に難しすぎるんで、だんだんイージーになっていきます。仏教がスタートして200年後くらいに出来上がった大乗仏教ではいつしか優しい仏様が僧侶だけでなく一般の人々を神様的に救ってくださるという話になってます。で、その極地たるのが日本の浄土宗で「南無阿弥陀仏」(阿弥陀仏様に全て任せます)って宣言しまくるだけで、基本的にメンドイ戒律とかなんもなしで、優しい仏様が絶対助けてくださるっていう宗教になりました。浄土宗はとてもわかりやすくて、誰でも成仏できたため、それまで日本で貴族などインテリのオタク趣味みたいな感じだった仏教が、一般大衆にもめちゃくちゃ広まっていきました。

多分宗教って究極的には「神様好き」って思うだけでOK。っていうのが一番普及するもんなんでしょうね。

そう…お経なんていう難しい宗教哲学書はオタクしか読まねぇ。ちゃんと勉強すれば面白いとか言ったところで、長ったらしくて読むのが疲れる本なんて、イマドキ誰も読まねえんだ。

神とは、信じる者には無条件で幸福をもたらすもの。
これって何かに似ていると思いませんか?

そうです、「なろう系」ファンタジー作品です。
指輪物語とかハード系と言われる作品ほどその世界観は奥深いですが、代わりに難解でコアなオタクにしか読み解けず、やがてライトノベル(大乗仏教)が発明され、さらにはもっと簡単なのがいいよーって思った人々が、上記した超イージーな「なろう系」とかに流れているのです。「なろう系」は世界観が薄いだのご都合主義だなどと批判されてますが、実際のところ、誰にでもなれて、無条件で最強で、美少女たちに崇められる主人公こそが、最も多くの衆生を救う宗教なのですよ。

物語を信じるだけで、あなたも私も異世界(極楽浄土)へってわけです。

じゃあファンタジーは「なろう系」が終着点なのか?というと、実はそうではありません。例えば浄土宗は行き過ぎたイージーさを批判され、もう少し本格的な要素を持つ仏教宗派が勃ったり、再評価されたり、といった歴史を辿りました。やがて「なろう系」に親しんだファンタジーファンが再びオタク化するという揺り戻しが必ず起こるはずで、アマゾンレビューが荒れるなどの形ですでに起こっています。で、また難解になり、イージーになり、難解になり…って歴史は繰り返していくのではないでしょうか?

個人的にファンタジーはドラクエ程度の湯加減が一番好きなんですが、結局ドラクエが一番好きっていう人は多いと思います。それはたぶん難解さとイージーさのバランスがとれているからで、だからこそドラクエは時代の波を超えて愛され続けるのでしょう。

以上、「なろう系主人公は現代社会の浄土宗なのか?」でした。

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https://syado.muhoho.com/2018/12/22/%e3%81%aa%e3%82%8d%e3%81%86%e7%b3%bb%e4%b8%bb%e4%ba%ba%e5%85%ac%e3%81%af%e7%8f%be%e4%bb%a3%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%80%8c%e6%b5%84%e5%9c%9f%e5%ae%97%e3%80%8d%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/feed/ 0
今、ギャグ漫画家が不足しているらしい件について https://syado.muhoho.com/2017/11/16/%e4%bb%8a%e3%80%81%e3%82%ae%e3%83%a3%e3%82%b0%e6%bc%ab%e7%94%bb%e5%ae%b6%e3%81%8c%e4%b8%8d%e8%b6%b3%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%82%89%e3%81%97%e3%81%84%e4%bb%b6%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84/ https://syado.muhoho.com/2017/11/16/%e4%bb%8a%e3%80%81%e3%82%ae%e3%83%a3%e3%82%b0%e6%bc%ab%e7%94%bb%e5%ae%b6%e3%81%8c%e4%b8%8d%e8%b6%b3%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%82%89%e3%81%97%e3%81%84%e4%bb%b6%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84/#respond Thu, 16 Nov 2017 09:08:05 +0000 http://www.muhoho.com/~syado/wordpress/index.php?itemid=1464 たまにはブログでも書いてみようかと思います。
~テーマ~
今日の話題は、昨今の商業漫画界で言われている「ギャグ漫画家不足」についての考察です。
~序論~
知る限り少年誌でも青年誌でも今、ギャグが描ける人が非常に足りていないそうなんですね。ちなみに僕はギャグ漫画家志望ではなかったんですが、描けるとわかったら編集者にコンバートを勧められ、いつのまにやらギャグ漫画家みたいになっております。とにかく狙い目、そんなギャグ漫画家ですが、なり手が居ない。
正確には、お笑いネタが書ける人は(十分貴重な才能ですが)結構いるんです。でも、それはツイッター漫画でよくある白ハゲキャラが面白いことをやる単なる「ネタ」であり、キャラクターとセットになったものではないんですね。商業的にこれでは何故いけないのかというと、キャラクター不在の面白さは「競争力」につながっていかないからです。お客さんは単行本を買う時、実際には「キャラグッズ」を買っているので、ネタだけいくら面白くてもタダで消費されて忘れ去られてしまいます。次々に無料で面白いものが流れてくるので、買う必要はありません。お笑いネタという品質に付加価値をつけて商売するには、キャラクターというブランドが、客のサイフをこじ開ける鍵となります。
また、二次創作などではキャラクターを考えなくていいので、これもネタが書ける人は活躍できますね。ちなみに昔の僕もそんな感じで、二次創作はできるのにオリジナル漫画が全然上手く行かなかったんですが、あるとき本を読んでキャラの大切さを知って修行して克服したものの、自分のキャラクターが作れるようになるまで、とても苦労しました。
で、こっからが本題なのですが、まあ、キャラクターを考えるっていうのが難しいのは確かですが、普通の漫画家と比べ、なんでことさらギャグ漫画家だけ少なくなっちゃうのか?っていう話です。ギャグ漫画は画力もいらないし、二次創作ギャグやツイッター漫画を描いてる人の数を考えれば、母数はかなり多いはずです。それでも少くなるには、何かの理由があるはずです。


~本論~
それは、ネタを考えられる人の性格が「基本的にネガティブ」だからじゃないのか?という風に僕は考えました。
ネタっていうのは、「いやなこと」を想像できないと作れません。犬が歩けば棒に当たるし、猿も木から落ちるし、せっかくの美少女の足が臭いとか、お笑いってのはネガティブ思考の産物なんですよね。悪いことばかり思いついたのを、無理やりポジティブに切り替えようとするとユーモアが産まれます。面白い人って、なんかピエロみたいに不自然に楽しげな人、多いでしょう…あれは本当は暗い人が頑張って明るくしてるんですよ。
普通にポジティブ思考だったら障害を乗り越え、普通に幸せになってハッピーエンドです。←普通の漫画家になる思考回路の人は、こっち。障害を演出したりはしますが、最後には主人公が打ち勝つ。ネガティブ思考のギャグ漫画家は、自嘲的に障害を受け入れて共存してしまいます。
さて、ネタを描くにはネガティブ思考が必要なことは、お分かり頂けたでしょうか。ギャグを考える才能がある人は、みんなネガティブな一面を持っています。
そして、ギャグ漫画家になるためには、お笑いネタとキャラクターの両立が必要だということは上記しました。ここで問題になるのが、「ネガティブな人はキャラクターを作るのが下手」という傾向です。
はっきりいって、ネガティブ思考はキャラクターを殺します!
ある程度、漫画を描き慣れてくるとキャラクターが勝手に動くようになるのですが、それは一種の誇大妄想というか、躁状態みたいな感じで、ネガティブ思考=鬱とは逆の、ポジティブ思考です。
否定的な事を考えないとネタは作れませんが、否定的な考え方ばかりをしていると、キャラが死にます。せっかく芽生えかけたキャラクターらしさを、作者が否定して殺してしまうのです。海賊王に俺はなる!>内乱準備罪で即逮捕wwwwとか言ってたら誰も何にもなれません。ネタが書ける人っていうのは、そういう精神世界なのです。逮捕されたら看守を倒すのがルフィですが、ギャグ思考の人は悲惨な刑務所ぐらしを想像して笑ってしまう。障害に立ち向かわず、自分(キャラクター)を殺し、気持ちにフタをするクセがある、とも言えるかもしれません。
逆に…普通のポジティブ思考で行くとひたすらマジメなキャラクターが産まれてしまうので、普通の漫画を描くには問題ないですが、ギャグ漫画のキャラにはなりません(経験談)
~結論~
というわけで、ギャグ漫画家はネガティブなのでネタが書けるが、ネガティブなのでキャラクターが描けず商業の人材が不足する、という説なのでした。
自分(キャラクター)を 可愛がり(育て)ながら 傷つける(ネタにする)というキャラクターギャグ漫画は、作家の精神状態に対して、矛盾した難しい離れ業を求めているのかもしれません。
~余談~
では、どうすればネガティブ思考を乗りこなしつつギャグキャラクターを考えられるのか?というと、まあ僕なんかが結論出すにはまだまだ修行不足なのですが…「こんな嫌な人(だけど魅力的な部分もあったりして←美少女だとか)がいたら、笑ってごまかすしかないな」というふうに、建設的なネガティブ思考をしてみるといいかもしれません。ネタな出来ごとを考えるのではなく、ネタな人物を考えるんですね。のびのびと。
もちろん同時に魅力的な部分も考えられなくてはいけないので、やはりポジティブ思考も必要になってきます。一旦、普通のストーリー漫画を書いてみるのがおすすめです。笑ってごまかすのを封印して、マジメなキャラがマジメに人生と向き合う漫画を書いてみる。そしたら、ギャグをやるときも嫌味になりすぎない、バランスのとれたキャラクターが書けるようになります。
さあこれを読んだあなたも、商業ギャグ漫画家になろう。
ショートギャグは描いたら代原すぐ載るぞ!
と、いうお話しだったとさ。
しゃど地蔵

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