4大少年誌の主人公の性格の違いについて

本日はジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオンという4大少年誌の主人公の違いについて語りたいと思います。

この4大メジャー誌、それぞれ作風というか主人公の性格が違いますが、一体どういうところから来ているのでしょうか?
僕は、主人公の人間関係の違いから来ているのではないかと思っています。

それぞれ…

少年ジャンプ
ジャンプ主人公は、ルフィや悟空がそうであるように、自分が一番偉いです。「世界の中心」に主人公がいて、周りにたくさん魅力的な友達が居ますが、結局のところ主人公には敵いません。ただしジャンプ主人公は自分より格下の友達を見下すことなく、子分たちを愛しています。

少年マガジン
マガジン主人公は、ジャンプと似ています。ただし、自分と同じ実力を持ったライバルを親友として認めるという部分があります。主人公に見せ場をギリギリ譲るとはいえ、リヴァイ兵長みたいな主役に匹敵する友達キャラがいることが多いです。自分が一番だ!っていう楽しさを追求するジャンプに比べると、ちょっと大人びています。

少年サンデー
状況はジャンプと似ていますが、サンデーの主人公は内心周囲を見下しています 笑
コナンくんは少年探偵団をバーローって思ってますし、金色のガッシュ!!の第一話は天才である清麿くんが周囲に妬まれていじめられてしまうところをガッシュが助けてくれるっていうところからスタートしてますね。孤高の天才のカタルシスを追求する紙面といえるのではないでしょうか。

少年チャンピオン
わが道をいくチャンピオン。この雑誌の主人公は他紙とは一線を画しており、他人の評価は気にせず、自分の決めた理想の実現を追求しています。例えば刃牙みたいに。社会からドロップアウトするヤンキーとか殻にこもるオタクの主人公が多いです。

と、いうような違いがあり、そこから性格で決まってきているのではないかと思いました。
たまに、一番売れてるジャンプで通用しなかった漫画家志望がマガジンやサンデーに行く…みたいな話を聞きますが、そうじゃないと僕は思いますね。サンデーで売れる人の感性はサンデー読者に近いし、ジャンプで売れる人はジャンプ読者に近い。例えば、ジャンプが描ける人がサンデーで通用するとは限らないのではないでしょうか?売れてる作家さんはどの雑誌も能力は高いです。

ジャンプが一番売れるのは、純粋無垢な少年の心を描く雑誌だからで、それは人生の出発点として誰もが持っているため、読者が多くなるという感じなのではないかと思います。マガジンの良さは協調を知らない人にはわからないし、サンデーは能力が高すぎて孤立した経験がないとわからない。ジャンプ以外の雑誌は劣っているのではなく、読者層が少ないだけです。

ちなみに、それぞれのヤング~系はどうなるのかというと、主人公の設定がサラリーマンとかにスライドするだけには収まりません。青年読者は、少年誌の主人公のようなキラキラした存在になりたいけど、大人になるにつれて自分はヒーローじゃないと悟っている。そのような挫折感が現れる。例えばヤングジャンプの主人公は、本当はルフィみたいになりたくて頑張ってるけど、なれないから精神病んでる人が多い。病んだジャンプがヤングジャンプなのです!

と、いうような事を以前から考えていました。
読者の方は、この記事が本当なのかどうか、主人公の性格を分類しながら読んでみると面白いかもしれません。
漫画家志望の方は、自分がどんな生き方をしてる主人公を描きたいのかで、投稿先を決めるご参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました

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