伝説のレベル1勇者2巻発売のお知らせ&作品制作メモ

詳細はこちら
各書店、電子書店で注文できます。

伝説のレベル1勇者の2巻が2021年1月19日に発売されます。いやはや、1巻の発売からあっという間…でもないですね。なぜか体感では3年くらいに感じます。ここ半年、3年分くらい原稿してたせいでしょうか?しゃど地蔵の体内時計は原稿の量に連動しているみたいです。

ただ、商業連載ですので、それも2巻が売れなければ3巻分で打ち切りとなります。打ち切りは怖いです…。こんなに怖いんだな打ち切りは…。打ち切りは、ある意味で、死。多分、人生において初めての打ち切りの恐怖は、癌告知とかと同じくらい怖い。い、嫌だ!死にたくない!死にたくないんだ!うわああああ!!!みたいな生存本能を全て原稿に向かう力に変換し、頑張ってまいりました。

正直去年からずっと不安でしたが、優秀なスタッフさん、担当編集者さんのお力添えもあり、作品のクオリティは自分が思っていた以上のペースで上がっていって、前へ進む勇気がもらえました。2巻からは本格的に一流の「プロアシ」レベルのスタッフさんたちに手伝って頂き、報酬も相応の金額をお支払いしておりますので、制作費を賄うために原稿料や印税はプラマイゼロって感じですが、キャラ絵やストーリーが背景(等)に負けないように頑張ろう!という気持ちになり、繊細なタッチを僕のほうが見習ったり、いい刺激を頂いて連載を通じてかけがえのない経験を積むことができています。何やらこれまでになく短期間で漫画が上達したという実感があります。ある意味、新人の連載というものは儲けがでなくても貴重な実戦経験が得られるので、出版社に学費を出してもらって海外留学するようなものですね。ありがたやありがたや。

打ち切られたくないあまり、ここ1年は人生で一番何かを頑張ったんじゃないでしょうか。漫画家志望だった頃の「諦めない」努力とはまた違った大変さでしたが、日々ベストは尽くしているので、もはや結果に関わらず「自分にしては超やれたじゃん」みたいな達成感があり、不安な反面、晴れやかな気分でもあります。もし打ち切りになってしまって次の連載を考えなきゃいけないとしても、続いたとしても、いずれにせよ今日は昨日より熱量のある漫画が書けるようになれている気がします。一生懸命頑張ってみてよかったなぁ。

ところで、1話が出た頃に新連載の新記録とまで言われ編集部を騒がせたと噂のレベル1勇者の人気ですが、今は、となジャンで普通くらいですね。低くはないですが高くもない、中の上といったところでしょうか。単行本が売れてる作品もあるあたりだけど打ち切りラインにも被ってる。たぶん、最初は「なろう系」だと思われてて、そうじゃないのがバレて相応の評価に落ち着いたものかと思われます。同時期に始まったなろう系「転生ゴブリンだけど質問ある?」はずっと変わらぬ人気なので、たぶん伝説のレベル1勇者も、なろう系のギャグ展開をやってたほうが安定した人気が出た。とはいえ、そういう系統の作品が書きたい気持ちがあるかというと正直無いので、好き勝手にジャンプっぽい話をやらせてもらえて幸運だったと思います。普通の少年漫画を描くスキルもそこそこ身につきましたしね。いや、まだ打ち切られてないってば!

それでは2巻、よろしくお願いします。

しゃど地蔵

2件のコメント

  1. 遅ればせながら第二巻発売おめでとうございます。買わせていただきました。
    突然のエヴァパロには笑ってしまいましたw
    さておき、今回読んでいて思ったのは、キャラがギャグやストーリーの為の装置から一歩踏み出していて、「キャラが動いた跡にストーリーが描かれている」という印象を受けました。
    それまでは正直な話、捨てきれないギャグの為にテンポが悪くなっているシーンもちらほらあったように感じて惜しいなと思っていました。
    しかし、2巻では特に魔王のキャラが光っていて、とても魅力的な展開になっていました。いわゆる『キャラが立っている』という状態になったのかなと。
    恐らく3巻では勇者の『キャラが立つ』展開になりそうなので、これからも楽しみにしています。

    P.S 個人的にはミコの勝利シーンは「え?おわり?」よりも、震える敵に気付いて許す慈愛エンドの方が『らしい』んじゃないかなーと思ったりしました。

    1. お世話になっております!ご購入ありがとうございました。
      2巻はかなりストーリー漫画になりましたね。1巻でギャグを捨てきれなかったのはストーリー漫画の書き方がわかってなくて、バシ!っと決める方法がわからず、入れないと間が持たなかったからです。魔王戦あたりからコツを掴めてきて、3巻冒頭になる17話がちゃんとストーリー漫画が描けたなという実感を得た感じでした。

      キャラクターが勝手に動いてる感は僕も描いてて思います。話を考える必要がなくて楽ですね。足跡が自動的に面白いストーリーになるように、キャラクターのほうが成長した結果かも(魔王が意外といいヤツだったり勇者が男らしくなったり)でもこれって本当は、1話から出来てないといけないことだった気もします。3巻はさらに調子よくなっていきますのでご期待下さい…!

      ミコ、そういうシーンも検討したんですが、ミコは主役じゃないので、あんまり人生と向き合うと勇者や魔王の邪魔になるかなと思ってさらっと流してしまいました。ミコには本当に可愛そうなことばかりです。単行本でもいっつも帯びで顔が半分隠れるし…機会があればミコが主役の回とかやってみたいですね。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください