[読みきりマンガ] 雨乞い (24ページ)

マラソンの嫌いな男子高校生が女子高校生巫女と共謀して雨乞いをするマンガです。

ご愛読ありがとうございました！
あとがきコーナー
執筆感想文
今回の作風は俺が自然体でマンガを描くとこうなる、という感じで
「お父さんシリーズ」でやっていたやつの、性別を反転させた物ですね。
ただ、お父さんシリーズの頃はギャグしかできなくて、ちゃんとした
ストーリー作りができないと作家としての寿命がとても短くなる懸念もあり
脱・ギャグ依存を目指して派遣勇者や遺跡の番人などのストーリー色の強い物を書くようにし
今回のような作風は、長らく意識的に封印してきました。
そして今回は、これまでの作品で培ったストーリー作りの技術で
自分本来の持ち味であるところのギャグ作品をやる、というハイブリッドをやってみました。
技術的に強みがある部分を全部出せて、中々いい感じになったのではないかと思います。
セリフが大阪弁になってるのは、投稿もしないでマンガ描く以上
積極的に実験要素を入れるべきかなと思って試してみました。
作画的にはアイマス紙芝居「ハンマーソングと痛みの塔」での、時間をかけてじっくり描くノリを
引きずっていた事もあり、一部で実際にロケハンをして撮った写真によるトレース背景を導入するなど
これまでにない凝った絵作りをしました。中々いい感じですが、とても疲れたので次からはもっと背景手抜きしたいです。
背景なんてプロになったらアシスタントさんに描いてもらえますし
浮いた労力でマンガの本数をこなし、話作りやコマ割、キャラ絵を
もっと上達させたほうが効率的な気がします。
話をかなりコンパクトにまとめ、16ページでも描けそうなくらいの話を
ゆったり24ページでやるつもりで書いたのですが、それでもカツカツになっちゃいました。
魅子ちゃんのお母さんはヨリシロとしてありなのか？とか、ほかに家族の女性はいないのかとか
どうも腑に落ちない部分も残ってしまいましたね。
作業時間
ネーム4日
作画・一ヵ月半ちょっと
今回、下書きやペン入れなどを明確にわけた描き方をせず、
描きたいところから完成させていったので、下書きやペン入れにかかった日数の明確な線引きはありません。
なお、このやり方だと作品の全体像が中々見えてこず、モチベーションが上がらないので
やはり下書き、ペン入れ、仕上げと段階的に描いていったほうがいいのではないかと思いました。
小話
かなり誇張と改変をしてあるのですが、実は作中の竜神様は実在します。
近所にある背景素材のロケハンもした神社で祭られている神様で
伊勢系のアマテラスオオミカミの影に隠れるよう、すみのほうで祭られており
男の願いを聞いて雨を降らせたとか本当にそういう伝説があるようです。
動かすとケガ人がでるとかいう話も実際にありまして
なにしろ裏の高校のグランド（昔は池だった）へ突き出すように社があって、よくみると不思議な光景です。
初期プロットでは高校と神社は隣接してる設定もあったんですが、ページの都合で省きました。
そんな竜神様の社をみて、ああ面白いなこれって思ったのがこのマンガを書いた切欠ですね。
あと派遣勇者＞遺跡の番人＞郵便配達エースと
非現代な話が多かったので、今回は現代劇でやるっていう縛りも最初からありました。
でも最初、現代劇っていうと闇金ウシジマくんみたいなのしか考えられなくて困ってたんですが
時代設定とジャンルって別問題なんですよね。現代でSFやってもいいし、オカルトでも良い。
GS美神とか好きなのに何故かそれに気づきませんでした。
ところで、雨乞いで大雨になったら、大昔だったら
田畑が全滅で餓死、とかあったんでしょうけど
現代だったら下水道やスーパーもあるし、神社の周りで雨ふったくらいじゃ別に困らない訳です。
そこでグローバルな時代にあわせ、大雨の規模を全世界に、さらには核の冬のような氷河期まで到来させました。
なぜローカル信仰の竜神様がそんなスゲーパワーを持ってるのかはナゾですが
このアイデアはストーリーを盛り上げる仕掛けとしてお気に入りです。
さて、長いあとがきを最後までご覧いただきありがとうございました。
今後の活動方針なのですが、なんかうちのお父さんも元気にはなったものの
いつまでも元気でいてくれるとは限らないので、プロ漫画家を目指す計画を若干早める事にしました。
次にアイマス同人漫画を書いたら、またオリジナル、その後のアイマス紙芝居を最後に「しゃどP」を活動停止し
1ヶ月とか時間をかけるようなアイマス同人は控えようかなと思ってます。
とはいえ4コマとかはそれなりにやると思いますのでご心配なく！
というわけでこれからネタが溜まっているアイマス4コマを書きます。お楽しみに～