余談・マルチ商法シェアハウス

この記事は近況報告2023からマルチ商法シェアハウスのくだりを隔離したものです。

前回までのあらすじ。漫画家のしゃど地蔵は、同人作家が集まるようなオフ会に興味本位で参加してみたのです。するとそこで知り合った漫画家志望の男に「弟子入り志願」されました。と言っても、僕が近況報告2023の本文で書いたようなガチな意味での弟子入りとは全く異なります。僕は伝えることは伝えてたけど、教育態度は相当甘かったし、そもそも、そいつは漫画を描かない、漫画家ワナビーだったから。僕は半年間、漫画を描かない人間に無料で漫画講師のような真似をさせられていました。

しかもそれは、マルチ商法の勧誘が真の目的だったのです。いや、漫画を舐めてるワナビーに振り回されて普通に迷惑だったんだが、変な勧誘でさらに迷惑かけてくるの!?

おまけに、前回記事では注意喚起が目的だったので詳しく書きませんでしたが、そいつは共通の友人だった知的障碍者の男性にも変なサプリ売りつけてやがったんですよ。ほんまクズですね。

この記事ではその一件に関して個人的に感じた不快な気持ちをひたすら吐き出して行こうと思います。せめてエッセイのような形で記録しておかないと気分が晴れないので「お気持ち」を書き出しましたが、別に面白いもんじゃないと思うので、誰も読まなくていいです。

事件当時の状況を図解するとこんな感じ。

住民Aはやたら夢を語るわりに何も描かない漫画家ワナビーなんですが、まあそれだけなら漫画家はイラっとするけど、そのくらい、よくいるから慣れっこ。自分の人生なんだから、適当に憧れて適当に時間を無駄にするのも自由。ただ、真面目に漫画を描いてる人間に迷惑をかけるとなると話は違ってくる。ワナビーがクリエイターに嫉妬だけしてコメントで喧嘩売るとか、実際よくありますがね。今回はもっと手が込んでいて事情が複雑だった。

こいつは漫画に命かけてるとか目を輝かせて自己陶酔しているわりに、「過去原稿」を永久にこすってて、新作を描かない。教本を勧めても勉強しない。漫画家目指してる俺カッケーみたいなLINEばかりを送ってきて、夢に向かって頑張ってるアピール。なんかオ◯ニーのオカズにされてるみたいな嫌な印象がありましたね。挙句の果てに、さんざん世話になった僕を騙してマルチ商法シェアハウスに誘い込んで、アッパー呼んで違法な勧誘をして、このサプリを飲んだら漫画家になれるとか意味不明な供述を始めるわけです。恩を仇で返すとはまさにこの事。

そんで、僕が勧誘を拒否ってたら、ONE PIECEみたいな顔でワンワン泣き出すんですよ。特定商取引法違反の違法な勧誘をしておいて、熱い涙を流すとかONE PIECEの海賊みたいだな。くそつまんねえ、こいつらにしか理解できん意味不明な世界観だけどな。勧誘とか言えば聞こえはいいけど、マルチ商法なんて、ようするに他人の金を騙し取ろうとしてきてる「金銭トラブル」ですよ。わいは無償で漫画の講師をやらされて、金まで取られるんか?それでも、Aなりに善意でやってるから、拒否られて傷ついてる。完全に頭がおかしい。こいつはまるで、カルト宗教信者だ。

でも変な宗教に頼って漫画家目指す人のほうがまだマシ。神様はいるかもしれないんだから。Aは物覚えはよくてカタログ的な知識量はあるのに、不思議なくらいそれが思考回路に結びつかない。だからマルチ商法の洗脳もたっぷり吸収して、思考停止で実践する。自分の価値観や感性というものを構築できないから、いつも救いを求めて他人に依存している信者体質。そんな調子だからアッパー男に洗脳されたのでしょう。

裏でそのアッパーが糸を引いてるんですが、Aは漫画家に弟子入り志願して、教えてもらうついでに勧誘するってスキームの手先に使われてるみたいです。僕の前にも少女漫画家って人が被害にあった模様でした。ていうか、その先生に漫画を習いながら作ったとかいう作品だけ明らかにネームの品質が違ったんで、ほとんど少女漫画家さんが原作だったんじゃないかな。僕もそういう感じのことをやらされてましたからね。それは結局、描かないから完成しませんでしたが。そうやってズルしたもんを自分の作品だと自慢して人や編集者に見せるから、ますます自分の作品を描けなくなる。

Aはとにかくズルいことを平気でするんですよ。本人は真面目なつもりで、それを全く自覚できてない。性格がズルすぎると、人間は自分を甘やかしている事に気づきません。マルチ商法のセミナーばかり参加して、漫画家になるための具体的な努力をしていないのに、自分は漫画家志望を頑張っている立派な努力家だと思いこんでいる。

格言めいた言い回し(マルチセミナーの引用)を好み、人格者ぶってるのに、能力が劣った人を見つけてはバカにする。過去の反社会行為を平然と自慢する。日常生活の一挙一動も何かがおかしい。飲食店に自分が焼いたケーキを無断持ち込み(女子力アピール?)して女にモテようとしたり、飲み会では露骨に女の子の隣に移動するけど口説く勇気はないシャイなオタクという、変な男でした。

いちばん人間として最悪だったのは、オフ会で知り合った共通の友人であった被害者Bさんを食い物にしていた事。Bさんは知的障碍がある人だったので、他人に命令されたらなんでも言いなりです。以前にもBさんはネット経由の勧誘で変な情報商材を売りつけられて何十万円も支払うという事件があり、そのときは僕が社会福祉協議会の人に相談するように提案して解決しました。Aも一緒に心配して悪徳業者に怒ってたのに、自分のマルチ商法は特別なので「善意」で同じような悪事を働いていたわけです。怖い。で、その事が判明して僕が怒って問い詰めると、今度はBさんに僕の悪口を吹き込んだ。

Bさんの事を心配した僕は、根気強くシェアハウスと関わる事の危険性を説明しましたが、Bさんって結局あれこれ言われたら「とにかく従う方が楽」っていう動きをしちゃう人なんで、アッパーやAに丸め込まれて僕のことを侮辱してブロック。この人にも色々振り回されて疲れ果てましたが、障碍のある人だから仕方ないと思うので書きません。

幸いBさんはマルチ商法の「儲け話」を理解する力がなく、親にも反対されていたので本格的な販売会員にこそなっていませんでした。ただし、アッパー達の指示通りマルチ商法について黙ってて、他のオフ会参加者をシェアハウスへと誘い込むことに消極的な形で協力していました。Bさんがちゃんと言ってくれれば僕や他の勧誘を受けた人達だってこんな災難に遭わなかったわけです。本来ならBさんも準構成員ってことなんでしょうが、この人は本当に判断能力がない気の毒な感じの人だったので、信頼できる親しい人やオフ会の主催者さんには、「Aがマルチの勧誘をやっててヤバいが、Bさんは受け身だから許してあげてほしい」っていう事情を説明したりしました。それと同時に記事を書いて注意喚起することで、Aによる新たな勧誘も防ぐ。記事にはBさんのことは書きませんでしたが、Aとも親しかったし、その役割は分かる人には分かったでしょう。

Bさんのこと「だけ」を考えるなら、人質に取られているようなものですから、注意喚起もするべきではなかったのかもしれません。しかし、Bさん以外にも、オフ会には障碍のあるっぽい人はたくさん来てました。これ以上の被害者を増やさないためにも、黙っているわけにはいきません。厳しい決断だったので精神的に辛かった。

Bさんがその後どうなったのかは、僕自身オフ会に参加していないのでよくわかりませんが、一度参加している様子がXで流れてきました。本人の罪の自覚と、周囲の優しさに期待です。

僕はオフ会に参加しただけなのに、変な勧誘をされて、おまけに事後処理に奔走して、なんでこんな目に合わされなきゃいけないんですかね…いや僕が真面目に対応してるせいなんですけど。細かいこと気にしないで普通に切れ散らかすだけのバカになりたかったな。しかしクールに処理して忘れられるほど大人でもないんで、ほとぼり冷めてからお気持ち表明しちゃってます。どうせオフ会も参加しないだろうし、関係ない僕が関係ない場所で記事を書くのはギリギリ誰かの悪口ってわけでもないんで、もういいかなーみたいな。大人げないけど、こういうエッセイ風の記事を書くとまあ心がスッキリするんですよ。

Aを狂わせ、Bさんを騙した諸悪の根源はアッパー男なんですが、今回の事件に対する個人的な印象として興味深かったのは、アッパー男は、Aより不快指数が低かった点ですね。やられたことは全部この男の指示通りだったみたいだし、周到に計画された勧誘の兆候もXデーまで徹底的に隠されてて、マジで最悪だったんですが。

悪党とはいえ、他人ですから。嘘をついて騙した弱者を食い物にする…全く共感はできないが、価値観次第ではそういう人生もあるんだろうという形で、ロジックは理解できた。僕だって牛肉とか食べてますから、彼にとって他人の価値なんて、その程度のもんなんでしょう。

逆に、友人づらで地獄に引き込もうとしてきたAのほうが、底無しの愚かさにムカつきましたね。思考回路が意味不明で。漫画を描かないでもマルチ商法やってりゃプロの漫画家になれるなんてのは、漫画を冒涜してますし。そのことや、世間一般で言われてるようなマルチ商法の害を丁寧に説明してやってもAは全然聞く耳を持たないし、挙句の果てには、マルチ商法の素晴らしさを「理解」できない僕を小馬鹿にしてくるし。

そう、Aみたいなヤツがマルチ商法にハマる一番の理由って、独善的な物差しで「世の中」を小馬鹿にできるからなんだと思いますよ。Aは漫画家になって誰からも尊敬される「偉い先生」になりたかったみたいです。「記憶力」だけはよく、自分はインテリだというプライドが高かった。しかし思考能力は凡人並か、それ以下だった。消費者としてオタクが集まっただけの場とか、クイズ大会みたいな場面なら賢そうに振る舞えるんでしょうが、いざ、学問をちゃんとやったりクリエイターになろうとして「知恵比べ」をしたら、ただのバカなんです。

それなら、ルールを自分だけに都合よく変えて、ズルしてしまえばいいというのが彼の生き方。「マルチ商法の真理」をたくさん勉強して信じ込み「世の中が間違っている」と一方的に定義すれば、自分は選ばれし民になって、世間様より賢いんだと思い込めますからね。これは一種のオカルティズムであり、「神は存在する」として信者たちを特別な存在に格上げする宗教などと同じ仕組みです。意識高い系のマルチ商法信者って、だいたいそういう選民思想に染まっているらしいです。受け身で理由もわからず巻き込まれていたBさんと違って、Aの場合は、自分の意思で都合の悪い情報を退けて、妄想に浸ってる。世の中からマルチ商法が犯罪視されてるのもわかっている。それでも「善意」でやる、確信犯というわけですよ。怠け者のバカでもマルチ商法を信心してお金を落としてれば褒めてくれるアッパー男は、カルト宗教の救世主ってわけ。導かれる先は地獄か刑務所だと思いますけどね。

バカを操って小銭を稼いでるアッパー男は人格破綻の犯罪者だけど、脳みその仕組みはまだ人間らしいんじゃないですか。少なくとも犯罪だとわかってて証拠隠しを指示したり色々と主犯格の役割をこなしてるんだから、理性に基づいて罪を認識はしているでしょう。

Aには罪の意識がない。完全なお花畑だ。元々常識がなさすぎて好感度が0に近い男でしたが、漫画家を本気で目指している、不器用なだけならと思って帳消しにしてあげていた部分があって、それで辛うじて好感度プラマイ0だった。しかしAの漫画に対する情熱が妄想だとわかった上に、知的障碍者に危害を加え、僕をマルチ商法にハメようとして罪悪感ゼロのカスであることが判明した今となっては好感度-1億くらいですかね。負け犬をいたぶる趣味はないので実名を晒したりはしませんが、ゴキブリとAのどちらかがトロッコに轢かれるスイッチを押す必要に迫られたら少し悩んでゴキブリを助けるだろうなってくらい嫌い。

アッパー女も洗脳されてて男の手下ですけど、僕にとっては他人だからどうでもいい。でもやってることは結構やばいと思います。専門学校とかで美術デッサンを教えてる芸術家崩れの講師で、元教え子をシェアハウスに誘ってます。

世の中には、「教えて下さい」で接近して、先生扱いしておだてて、取り込んでからマルチ商法を勧誘するという手口があるそうです。同様の案件はこれからも発生すると思われますので、これを読んでいる漫画家さんがいたら気をつけてください。僕は普通に迷惑な変人に絡まれた上に勧誘までされるというマジで意味不明なコンボを喰らいましたが、これがもしまともな人間による勧誘だった場合、うっかり情にほだされる人もいるのかもしれませんし、告発されにくいという利点があるのかもしれません。僕はこの記事で書いてきた通り、Aと関わってて不快な思いばかりしていたので、正体を表したあとは情け容赦なんて感情は一切ありませんでしたけども。いや、あったか。最初の記事ではAの悪事をめちゃくちゃセーブして書いてたもんな。それでも、これ以上の被害拡大を防ぐために動くのは大人としての義務だと思って厳粛に対応しました。

なお、マルチ商法シェアハウス側からの反撃は無いと思ってます。だってあいつら普通に犯罪者だから、頼る国家権力も無ければ、民意もない。騒ぎが大きくなったら自分らが炎上するだけですよね。そもそもこんな手口の勧誘やってることがバレたらマルチ商法の運営会社からバンされるでしょ。Aだけだったらバカだからやりかねんけど、アッパー男の動きはかなり計算されてたんで、当然、反撃禁止が厳命されてるはず。だからみんな、Aみたいな末端構成員に迷惑かけられたら、遠慮しないでボロカス言うて少しでもダメージを与えたら良いと思いますよ。そのほうがスッキリしますし、構成員の洗脳や育成には手間がかかってます。少しでも連中のやる気を削げれば違法な勧誘活動への抑止力になるでしょう。

というわけでしゃど地蔵は、望まずしてマルチ商法シェアハウスに誘い込まれ、闇金ウシジマくん並の体当たり取材を敢行することになったのでした。無理やり前向きに解釈するならば、マルチ商法の漫画を描く予定はありませんが、カルト宗教のような組織を描く際には、いずれ役に立つ経験かもしれませんね。

以上の記事は近況報告2023のスピンアウトです。よろしければあわせてお読みください。

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