[アイマス紙芝居解説] ハンマーソングと痛みの塔 テキストコメンテータリー

毎度おなじみテキストコメンテータリーのお時間がやって参りました。
お相手は私しゃどPが勤めさせていただきます。
関連記事 ハンマーソングと痛みの塔 絵コンテ
絵素材をzipにまとめてみました。< こちら >ご自由にお使いください。
なお、今回動画を作るにいたり、モリモリソザイさんの素材をいただきました。
音符とか色々です。
他に、フリーフォントとして国鉄フォント、しねきゃぷしょんを使わせて頂きました。
本日はウェブ拍手レスのコーナーはお休みさせていただいて、
次回の更新でまとめてやりたいと思います。

最初は実機映像のダンスにしました。
演出意図としては、ダンスを入れることでアイドル・水瀬伊織を強調して
後の痛みの塔を積み上げていく様子の伏線にしようと思っていたのですが
なんか作る段になったら忘れてて私服でやっちゃいましたね。

前奏があると、タイトルやキャストを入れるところがはっきりしててラクですね～。
しかし、ラフ・メイカーみたいに最後らへんのシーンで”間”代わりの余韻みたく使うのもよかったかも。

デコフラッシュ!!!
省略された投稿者コメントの先ですが、
しゃどPの心はピュアとだけ回答させて頂きます。

なんかこういうAE上で組み立てるロゴみたいのが上手くなってますね。
バックのAMCGと、ギラっと光ってるやつ以外はレイヤースタイルという機能でフォントを味付けして作りました。

テレビには1個1個、ノイズをアニメーションさせてます。これが結構重いんですよねぇ～
構想では全部実機動画にしようかとも思っていたのですが、ますます重くなりますし
面倒くさいのでノイズにしちゃいました。

これと

これは別パーツです。カメラブラーで縦にブレたどさくさに紛れてフェードインさせてます。
そうすると画像1枚の大きさを小さくできて、マシンパワーの節約になります。

最初のど真ん中を除けば数少ない、壊れてないテレビ。写ってるTVはこれでもう最後かな？

このうごうごしてる手前のやつは、アニメの最初コマもウゴウゴさせようか悩んだのですが
気力が無くてさぼっちゃいました。アニメが終わったあとからだけウゴウゴしてます。

ﾃﾞﾚﾘｭｩﾝっていうベースの音にあわせて、画面が溶けるようなイメージ。
実際組んでみると「ﾃﾞﾚﾘｭｩﾝ」は一瞬で終わってしまって、動きが早すぎたので
ﾃﾞﾚﾘｭｩﾝはスタートの合図とし、溶ける様子はあとに続くベースにあわせてゆっくりやりました。

なんかこー痛みに埋もれるイメージを視覚化したかったのでこういう感じにしました。
このブルーベリーは、他のカットでもちらほら姿を見せる予定だったのですが
描くのを後回しにしてて、動画に組上げてみると動きの忙しい画面が多かったのでボツにしちゃいました。

今回、箱はテレビなんですね。我ながら、これはいいアイデアだと思います。
グっとアイマスとの親和性を高められたのではないでしょうか。

そんなうざったいテレビに伊織は蹴りを入れます。
これで結構、伊織らしさが出たかなぁと思います。

ためいきついてみたり。

でもほんとは不安な伊織ちゃん。プロデュースして甘えさせてあげましょう。

ちょっとこのカット、髪の毛のデッサンに不満ありでしたね。でも小さい絵なのでまあいいかなと。

ここは、グロー+ホワイトアウトなんですけどあえてタイミングをズラしてみました。
いったんグローがかかって色味がかわり、その上で音楽にあわせてホワイトアウトする形です。

ほんとは寂しい伊織ちゃん。この涙は、乗車権で春香が流していたものを反転して再利用しました。

ハンマーソングと痛みの塔を作るうえで一番苦労したのは背景です。
描くのが難しいというか、どう描いていいか全然わかんなかったです。
所詮しゃどPの絵はマンガ描くための手段で、芸術的なセンスに裏づけされた絵ではないんですよね～。
でまあ結局、なんか荒野っぽくもあり、現代的な送電線もあり、たわ春香さんもあり
なんとなくで決めちゃいました。

ホーリーナイトが通りすがります。

結構描くの大変だったんですよ！

まこにゃんディゾルブ。
まこにゃんを見ている間に気がついたらテレビ塔が積みあがってた、みたいな
感じになればいいなと思います。

背景はほぼ1枚だけのやつをぼかしかけたりして使いまわしてます。

BUMPといえば字幕のみのカットですよね～
ただあんまり字幕のみを増やしすぎると逆効果ですね。

俯瞰。カメラが高い位置からキャラクターを見下ろしています。
こういう絵は苦手なので、技術的にちょっと背伸びしてます。

Google Earthの映像を、こちらの動画からお借りしました。
本当は自分で動きをプログラミングして、カメラが日本から飛び立つみたいな
雰囲気にしたかったんですけど、やり方がわからないのとキャプチャー環境を整備するのが
めんどうくさかったので、上記の動画からそのまま借りてくる事にしました。

みえるくらい　は実機を使います。
今回はCENTURY COLORみたく、たくさん実機を使いましたね。
実はストリップ小屋～ドームへと背景が段階的にパワーアップしてます。
素材調達がめちゃくちゃ面倒くさかったのに…組んでみると早すぎて全くわかりません。
伊織の表情も、あんまり楽しそうにしてないのをチョイスしました。

フォントのウニャウニャは最初の「どんどん～」のパラメーターを流用してます。
小鳥さんは「やじうまども」の中に入れようかどうしようか悩んだのですが
「みんなあんたと話したいんだ」の持ち回りの口パクがすげー忙しくなりそうだったので
そっちはやめて、ちょうど鳥が出てくるシーンがあったので、その鳥にしました。

最初から、やよクリとののワさんは絶対入れたいと思ってましたね。
彼女？らはかけがえの無いマスコットキャラです。

この背景の大きい伊織の表情は好きです。ついったーのアイコンにもしました。
ちなみについったーアイコンバージョンは、ちょっと面長気味なオデコを短く修正してあります。
動画では上が切れてるので問題ないかなとそのままです。

ほんとは、「何事かと大口開けた」に「？」はありません。
できるだけオリジナルの歌詞を尊重しているのですが、一目見てわかりやすくするために改変しました。

ぶっちゃけ…やよい以外は適当ですね。俺には俯瞰とか無理なんです。ましてや大人数など…

響はあんな高い建物はじめて見たらしくおしっこもらしてますね。
響がぐしょぐしょにした服を洗濯したい。

この見下す感じ…伊織らしくていいですね。
初期案では、主人公に千早辺りを想定していたのですが、千早って
孤高の存在とはいえそもそも他人には無関心じゃないですか。
人とはそもそも存在する次元が違う感じ。
一方、伊織は自己顕示欲が大きく、縦方向に孤高の存在を気取って
同じ次元で、下にいる人々を見下ろすキャラクターなのではないかと思います。
そんな彼女が孤立したり、虚栄心に飲み込まれたりさせないようにするのが
アイマスにおけるプロデューサーの役割だと思います。
半分以上推測で、別にはっきりそういうシナリオだったわけじゃないんですけど
そう考えるとプロデュースしてよかったなぁと思いましたね。

パンチラシーンの自覚は無かったんですが、心のきれいな人には見えるらしいです

宝塚な演説シーン。背景を地上にしたのは、編集段階でのアドリブです。

この程度の、上半身だけで芝居をするアニメならさくっと一発描きできるようになってきました。

何気に「痛み」の色をアニメーションさせてます。素材はAEで作成しており
レイヤースタイルでグラデーションを着色し、上からフェードインさせてます。

あなたがたの～って主人公のセリフなんですけど、やよいの口パクにあわせてみました。

「の」で一瞬伊織のアップ。最初伊織の背景は空色で、それだとしっくりこなかったんですが
黒にしたら急ブレーキ感が出ていい感じになりました。

やよいは最後にウサちゃんを手渡したり、準主役ですね。


普通のアニメなら大きさも手書きで調節するんでしょうけど、そんな技術はありませんから
単にそっぽ向いて正面に向きなおす、というのを描いて、カメラの動きをAEで足してます。
韻にあわせて急ズーム、それだけではスムーズすぎるので、wiggleっていうエクスプレッションを入れて
絵の位置情報がガタガタ震える状態にしてます。
しゃどPが使ってるエクスプレッションは本当に初歩的な、メラみたいなレベルですが、
その程度でもちょっとした味付けにとても便利ですね。AE使える人はぜひ覚えましょう！

なお、振り向きながら口パクをあわせる、っていうのが難しそうだったので、いったん口無しで組み立てて
AEでの出来上がりを確認したうえで、AE上の動画にあわせて後から口パクを描きたしました。

背景は、最初はオーディション合格画面にでもしようかな、と思っていたのですが
ダンス後のヒューヒューにエフェクトをかけて加工したものにしました。

「こんな景色の中にきた」ってくらいだからキレイにしないとだめです。
遠くまでキレイな青空が広がっていても、それまでと大差無いです。何か変化を出したい。
そこで作中に時間の経過を加え、夕方としました。この動画ではここから間奏までを夜としていますが
歌詞にはそのような時刻が経過するような描写はありません。


SSがちゃんと撮影できなかったんですけど、実機のライブ会場背景絵をパラパラ表示させて
これに続くシーンの、雲などのパーツを１個１個増やしていってます。
こんな景色～のニュアンスにライブ会場も含めてたかったのでこうしました。
初期案では、満員のドーム会場を主人公の背後カメラで、っていう絵でしたね。

この背景の夜空はもっと星が多かったんですがエンコの過程で消えちゃいました。
もっと星の一つ一つを大きくしておけばよかったです。

夜空のスクリーン…漠然としたイメージはあったものの
どうなることやら不安だったんですが、組んでみると中々いい感じ。

スーパー実写タイム！
最近は、背景は自作するのが当たり前のようになっていますが
紙芝居パートという巨大な額縁がある以上、実機をそのまま使うのもよきかなと。
むしろ実機をそのまま使うことでアイマスらしさが出て、曲とアイドル活動との融合性が上がったと思います。

ちなみにしゃどPの実機パートは、できるだけ切り貼りをしない、というこだわりがあります。
今回の実機は、最初の超ロングを除けば切り貼りは１回だけです。（アップカメラやミドルカメラへの切り替わりはあります。）
こうすると流れが自然になるような気がするんですよね～。

あと、振り付けも全部「フタリの記憶」からとってますが、これは半分素材の調達がめんどうくさいからです。
間奏は楽器が二つくらいあって、ゆったりしたメロディと
木琴？の結構リズミカルな感じ、どちらにダンスを合わせるか
だったのですが、アンニュイな表情が素敵なフタリの記憶が
ゆったりした振り付けだったので、ゆったりしたほうにあわせてみました。

デコフラッシュ!!

これは、アニメーションするスカートの柄を描くのが怖くて仕方なったです。
結局かなり適当ですが…そんなに悪くない？かな？

ぼかしをかけて眩暈っぽく。

突風が吹きます。

あああああ

伊織とウサちゃんは切っても切れぬ関係ですよね～。
という訳で引き離してみました。ひ、ひどい！！
そして、のちにやよいがもってきてくれるという
みんなの優しさを強調する材料にしました。ﾆﾔｯ 計算通り。う～ん黒しゃどいですね。
悲惨な話を思いつくネガティブさは、フォローをつける事で良い話を作る原動力にもなります。

しーんとした感じ。

闇に飲み込まれて、消えそうです。

そこにハンマーソングが聴こえてくるわけですよ。
最初曲を聞いた時は、ハンマーソングが聴こえる辺りからはあんまり好きじゃなくて
このちょっと前くらいまでの陰惨な展開が一番好きでしたが
最近はここから先の良さもわかってきて、映像のアイデアも出たので動画を作るにいたりました。

塔は動かず、カメラが下にさがっていくだけです。

いきなりダルマ落としにするのもいいんですが、あえてそうはせず
歌い手たちの紹介をじっくりとやりました。

たわ春香さんの雲がなくなって、顔がみれるようになってますね。
後ろのキャプションはキャラのイメージカラーです。

もーキャラいっぱい描くのめんどくて、律子とか失敗気味なんですけど
そんな中にあってこの貴音はかわいく描けてて好きです。

実は亜美と真美の服の色が逆になってます。１枚目で気づいたんですがめんどうくさくなったので
反転状態で統一しました。意外と目立たない？

一気に落ちる感じで。ここの素材に１枚ボツがあります。組んでみるとせわしなかったので抜きました。

こんなんです。

ガッ☆
たわ春香さんの顔にかかる雲を見ていただけるとよくわかりますが、ここ、背景画像を間違えてます。
時間が前日に戻ってますがまぁ流れ的に気にならないですね。

真辺りがハンマー振り回すのもいいんですが、唄の力で魔法が発動みたいな感じにしてみました。
唄のほうがみんなで参加できますし、アイマスっぽいかな？と思います。

がっきょんがっきょん。自立してるのが不思議な積み木建築によじ登って
地上数千メートルでこんなんされたらショックで廃人になりますよ。

これもうちょっと見せ方が工夫できなかったかな…
最後のほうでめんどくてなってて適当に投げちゃいました。

ここでも実機を。
組んでみると、どうもリズム的に１カット足りない事に気づいて、実機にがんばってもらいました。

何気に手を左にヒュンってする動きとシンクロしてます。

ばっ　崩れたのが地面近くでよかったね。

ボフーン
煙の中からいおり登場です。

誰かがウサちゃんを返しにきてくれました。

ん～今見ると、ちょっと伊織の表情が硬いかな？

これは組んだ段階では次のカットの手元アップ版を使いまわしてたんですが
なんか物足りなかったので追加で、手だけのやつを描きました。
しゃどPって手を差し伸べるっていう描写を結構やってますね。好きなのかも。
しゃどPにも手を差し伸べていただきたい。

背景が白なのは描くのが面倒くさいのと、ホワイトアウトがキレイに決まるからです。

手の辺りから消えるよう、AEで光を追加してます。

あざっした!!!
今回はブラボータイムないです。その分、本編のコメントを濃くしてみる実験です。
ブラボーできなかった人が物足りずリピートしてくれたらそれはそれで盛り上がるかも、と。
実際には広告入れてくれた人がいて提供ができて、そこがブラボータイムになってましたｗ
あと今回、BUMPMADなのに荒らしがほとんど無かったのが印象的でしたね。
長いテキストコメンテータリーを最後までご覧頂きましてありがとうございます。
マンガ家になりたいので、そのための持ち込み/漫画賞応募原稿を書きたくて
そろそろしゃどPも引退を視野に入れています。そのような時間切れが迫る状況の中
ハンマーソングと痛みの塔は、他の動画で既に定評がある鉄板企画で
10万再生超えを狙えるならこれが最後のチャンスかな、と思ってめっちゃがんばりました。
健康な状態で2ヶ月も絵を描いたのは初めてだと思います。
（CENTURY COLORも同じだけかかりましたが、あれは腰痛で作業が長引いただけです）
まあ結果はラフメイカーにも及ばずだったのですが
3日で2万、2000マイリスと、しゃどPとしてはかなりがんばったほうでした。
夢の飼い主みたいな性格もある曲なので、じわじわ伸びるんじゃないかな～と思ってます。
いやぁ～もうマイリスだの再生だのどうでもいいやって
作り始めた当初は心底思ってたんですけど、2ヶ月も絵を描いてるとしんどくなってきて
きっと伸びるよ！がんばろうよ！って自分に言い聞かせ頑張ってたせいもあり
ちょっと物足りない結果に終わりましたね。って、いつもこんなこと言ってますねｗ
ニコマスは1万再生で一人前、5万いけばメジャー、10万超えはヒット。
丁寧に作ってあるとか、技術力があるとか、キャラがかわいいとか、
いいところが一つあれば1万再生までいきます。あとは5万と10万にそれぞれ壁。
5万はよくできてるだけじゃだめで、何か壁を突破する、非凡さが必要です。
10万を超えるニコマスってのは、なんかこう好きとか嫌いとか技術が高いとかそういうのの他に、
これは誰が見ても面白いだろうなっていうスター性というか、まるでお祭りのような雰囲気があります。
そういうのに限って技術や丁寧さはむしろ低めだったりしますので、
創作で一番肝心なのはコンセプトかもしれませんね。
そう考えると、いくら曲が良くて、どれだけ作りこんでも、使い古しではダメだったのかもしれません。
10万超えたら、アイマスの歴史に残るプロデューサーになれるかなぁと思ってたんですけどね～
今でも、しゃどP好きな人いっぱい居てくれてますが、それでもニコマス全体からすると
まだまだよく知らない人も多いと思います。
そういう人たちにも存在感を示したかった！しゃどPの欲望に限りは無いのか！？
多分、紙芝居を作りはじめたばかりの頃のしゃどPが聞いたら「は？」って言うレベル。
最初は、アイマスタグに自分の動画が1個でもあればいいや、っていう軽い気持ちだったんですけどねぇ
将来漫画家になって、漫画家商売が上手くいったとして、そっちでファンになってもらった人にも見てもらえば
10万くらいいけるかもしれませんが、それはなんか違うんじゃないかな、と思います。
プロ野球選手が草野球で活躍できるのは当たり前ですし…天才野球少年に憧れていたんです。
さて、次はオリジナルなマンガを書きたいと思います。
それが終わったらアイマス同人で大型企画をやりたいのですが
アイマス同人漫画ってのをちゃんと書いた事が無かったので、それも心残りですし
次々回は動画をお休みして、ページ物のアイマス同人漫画をやりたいです。
ニコマスは半年くらいお休みかもしれません。楽しみにして頂いている方、申し訳なかとです。